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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.03.16 11:29

29歳のニル・ソランス、霧とマッドの高難度ラリーを制してシリーズ初優勝/ERC開幕戦

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ラリー/WRC | 29歳のニル・ソランス、霧とマッドの高難度ラリーを制してシリーズ初優勝/ERC開幕戦

 3月11~13日にポルトガル北部で幕を開けた2022年ERCヨーロッパ・ラリー選手権第1戦、ラリー・セラス・デ・ファフェ-フェルゲイラスは、絶え間ない雨と濃い霧、そしてぬかるんだマッド路面と化した高難易度グラベル戦となるなか、29歳のニル・ソランス(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が終始ラリーを支配し、シリーズ初優勝を手にした。

 開幕戦を前にロシアのウクライナ侵攻を受け、シリーズで2度のタイトルを獲得する“ロシアン・ロケット”ことアレクセイ・ルカヤナク(シトロエンC3ラリー2)や、同郷の後輩ニコライ・グリアシン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)らが参戦を見送る事態となった。

 そんななか金曜夜にファフェの市街中心部で開催されたスーパースペシャルで4番手タイムを記録したソランスは、本格的なグラベスステージとなった土曜日以降すぐにラリーリーダーに立つと、悪条件で2ステージがキャンセルされる展開にも関わらず大量リードを築いていく。

 日曜午前は天候が回復し、グラベル路面の危険度は幾分緩和されたが、首位ソランスを脅かすライバルは現れず。彼のポロGTI R5は全17SS中最後から2番目のステージでスピンを喫したものの、これに落ち着いて対処し健全なギャップを維持。最終的に55.7秒ものマージンを得てERCキャリア初優勝を達成した。

「僕らは一貫していたし、このラリーに対して準備をする時間が充分ではなかったことを考えれば、結果には非常に満足しているよ」と、フィニッシュ直後のタイムコントロールで語ったソランス。

「待望のERC初勝利を得て、僕らは今(第2戦の)アゾレス諸島へ行けるかどうかを考えている。エントリー自体は済ませているけれど、それを実現するには財政的な支援が必要なんだ。この結果が助けになるといいね」

■次のページへ:ファビアを駆るアラウージョが最終SS逆転。総合2位を奪いとる

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