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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.03.18 10:12
更新日: 2022.03.18 10:22

日本にも根付き始めたラリー文化。勝田貴元が描いたブラックマークが新名所に【WRC Topic】

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ラリー/WRC | 日本にも根付き始めたラリー文化。勝田貴元が描いたブラックマークが新名所に【WRC Topic】

 ヨーロッパや南米でのラリーの人気は非常に高く、WRC世界ラリー選手権や各国のローカルラリー選手権はスポーツイベントとして一般社会に受け入れられている。

 しかし、日本では一般道を全開で走るという競技スタイルがななかな理解されず、危険行為であると色眼鏡で見られるようなことも過去にはあった。実際には完全にクローズされた道で安全を最優先して開催されているので、そのようなことはないのだが、なかなかそれが理解されなかったのだ。

 しかし、2004年にWRCラリージャパンが北海道で始めて開催された頃から、ラリーに対する一般的な理解が深まり、多くのラリーイベントが地元に歓迎されて開催できるようになっていった。

 昨年11月には愛知県豊田市の鞍ケ池公園で『TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジ in 豊田』が開催され、スペシャルゲストとしてWRCドライバーの勝田貴元が、トヨタ・ヤリスWRCで公園内の道を爆走。ラウンドアバウトでは派手にスモークを上げてドリフトし、路面に黒々とブラックマークを描いた。

 通常ならば、公園内の道にブラックマークなど許されないだろうし、イベントが終わったらすぐに消すのが普通。しかし、鞍ケ池公園は何とそれを“名物”にしてしまった。

 ラウンドアバウトのすぐ近くに「これって何の跡?」というクイズ形式の看板を設置し、裏側にはイベントの写真とともにその答えが記されている。これこそ、ラリーが文化として受け入れられつつあることを示すもので、ラリーファンとしてはうれしい限りだ。

 豊田市は、今年11月に開催予定のWRC日本ラウンド『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』のホストタウンでもあり、市をあげてラリーを応援している。公園内のブラックマークは徐々に薄くなってきているので、完全に消える前に一度訪れて見てはいかがだろうか。もっとも、ラウンドアバウトにクルマを乗り入れることはできないので、グルグル回るのは頭の中だけで(笑)

ブラックマーク(タイヤ痕)が残る鞍ケ池公園のラウンドアバウト
ブラックマーク(タイヤ痕)が残る鞍ケ池公園のラウンドアバウト
愛知県豊田市の鞍ケ池公園に設置された看板(出題面)
愛知県豊田市の鞍ケ池公園に設置された看板(出題面)
愛知県豊田市の鞍ケ池公園に設置された看板(解答面)
愛知県豊田市の鞍ケ池公園に設置された看板(解答面)


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