来るべき2年目のシーズンに向け「ファンの概念を変える」新たな電動クラスの導入も発表している『Nitro Rallycross(ナイトロ・ラリークロス/NitroRX)』が、創設2年目となる2022年の暫定カレンダーを発表した。当初の計画どおり、早くもグローバル・シリーズへと拡張されたシーズンは6月のイギリス・リデンヒルで開幕し、スウェーデン、フィンランド、カナダ、サウジアラビアなど3大陸を経て、2023年3月に地元北米でフィナーレを迎える全10戦がアナウンスされている。
兼ねてより開発が公にされて来た『FC1-X』と呼ばれるフルエレクトリックSUVによる“グループEクラス”を立ち上げ「これまでに全世界で製造された中でもっとも速く、もっとも強力なラリークロスカー」による勝負をファンに提供すると宣言したNitroRXは、巨大なジャンプと急なバンクターンを備えた画期的なトラックを、世界中の多くのイベント会場に持ち込む野望を明らかにした。
このNitroRXの発起人であり、2021年初代チャンピオンも獲得したトラビス・パストラーナは、航空機の駐機場やスポーツスタジアム内、市街地サーキットに雪や氷の上など、さまざまなレース環境で戦うよう設定された“エクストリーム”なシリーズの展望を、次のように説明する。
「僕らのナイトロ・ラリークロスが完全に世界的なシリーズに拡大するのを見るのはとても素晴らしいし、興奮するね! これはチーム、ドライバー、ファンが求めていたアクション満載の『No limits』なイベントであり、グローバル化は当初からの目標だった」と明かしたパストラーナ。
「そして今回ラリークロスの発祥の地であり、いくつもの歴史的な……最大の瞬間を演出してきた本拠地リデンヒルに赴き、この象徴的なトラックで物事を始める素晴らしい機会が得られた。僕らも初心に立ち帰り、スポーツを次のレベルに引き上げるため、必要と思われる変更を加えることにした」