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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.04.08 15:26
更新日: 2022.04.08 15:29

マレーシアの刺客、見参。元英国選手権王者が『プロトン・アイリスRX』をEuroRX1に投入へ

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ラリー/WRC | マレーシアの刺客、見参。元英国選手権王者が『プロトン・アイリスRX』をEuroRX1に投入へ

 元イギリス・ラリークロス選手権王者でFIAヨーロピアン・ラリークロス選手権の表彰台獲得経験も持つオリー・オドノヴァンが、自身の所属するチームRXレーシングからのエントリーで2022年のEuroRX1へのフル参戦を表明。その元王者がステアリングを握るのは、マレーシアを本拠地とするプロトンの『アイリス』をベースとした『Proton Iriz RXスーパーカー(プロトン・アイリスRXスーパーカー)』になることがアナウンスされた。

 このチームRXレーシングが打ち出していた新型モデルの投入プランは、長年の協力関係にあるトニー・バーディ・モータースポーツ(TBM)とともに、R5規定ラリーカーの開発を担ってきたメラーズ・エリオット・モータースポーツ(MEM)がコラボレーション体制を構築。既存のR5カーをベースとした、まったく新しいRXスーパーカーの開発製造を手掛けることを目標とし、当初のプロジェクトから約1年遅れでの実現に漕ぎ着けた。

 新車のボディシェルから、ラリークロス競技で使用するため特別に再構築のうえ製造された『プロトン・アイリスRXスーパーカー』は、MEM製のアイリスR5(現アイリス・ラリー2)と一部車体を共有。このR5規定ラリーカーは5年前のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初披露されて以来、世界各国のナショナル選手権で勝利を飾ってきた。

 その有望なベースモデルを下敷きに開発されたRX車両は、すでにイギリス・ペンブリーの本拠地至近でシェイクダウンを終えており、ステアリングを握るオドノヴァンも「我々がこれまでいた場所からの重要なステップ」と位置づけ、ハンガリー・ニヤドで5月21~22日に単独開催での開幕を迎えるEuroRX1で、いよいよシリーズデビューを迎える計画だ。

「つい先日のことだが、我々のアイリスRXが初めてトレーラーから出てくるのを目撃できた。これは私自身とチームにとって大きな瞬間だったよ」と語った2007年のイギリス国内選手権チャンピオンでもあるオドノヴァン。

「そのクルマがグローブのように自分にフィットするよう作業が進むのは、特別な気持ちだった。このプロジェクトには多大な労力が費やされており、最初のテストを実施したときも本当に素晴らしかったよ」

「アイリスRXはすでに大きな一歩を踏み出したように感じている。最初のシェイクダウンテストではその潜在能力を充分に発揮できていなかったが、オープニングラウンドの前にやるべきことがあり、さらにいくつかのテストが計画されている。欧州選手権に復帰することがこのプロジェクトの重要な目標であり、今はシーズンが始まるのをとても楽しみにしているよ」

■次のページへ:WorldRXでは76歳のパー・エクルンドがフル参戦を予定

本来は2021年のEuroRX欧州ラリークロス選手権を軸に、数戦のWorldRX世界ラリークロス選手権イベントへの投入が計画されていた『Proton Iriz RX(プロトン・アイリスRXスーパーカー)』
「アイリスRXはすでに大きな一歩を踏み出したように感じている」と、期待を込めた2007年のイギリス国内選手権チャンピオンでもあるオドノヴァン


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