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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.04.24 21:27
更新日: 2022.04.24 22:44

雨にも負けず最終SSで再逆転。トヨタのロバンペラ、タナクを破り2連勝/WRC第3戦クロアチア

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ラリー/WRC | 雨にも負けず最終SSで再逆転。トヨタのロバンペラ、タナクを破り2連勝/WRC第3戦クロアチア

 4月24日、WRC世界ラリー選手権第3戦クロアチアの競技最終日となったデイ3は、SS17~20の計4SSが行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が逆転に次ぐ逆転劇で今季2勝目を飾った。

 2022年シーズン最初のフル・ターマック(舗装路)ラリーとして開催されたクロアチア・ラリーは、22日金曜のデイ1から雨の影響で荒れ模様の展開となった。翌23日(土)は一部を除いて降雨に見舞われなかったものの、アドリア海に面したリエカ近郊の山林で行われたSS11では予想外の雨と霧によりフルウエットでの戦いに。

 初日から独走状態に入り、後続に対して1分10秒以上のリードを築いていたロバンペラはこのステージにウエットタイヤを履いて臨むが、左フロントのパンクよって大きくタイムを失う。一方、同じくウエットタイヤを選択していた総合2番手のオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)が同ステージでタイムを伸ばし、その差は一気に16.8秒にまで縮まった。

 首位ロベンペラ、19.9秒遅れてタナクが2番手につけた状態で迎えた競技最終日。朝から晴天に恵まれた1日だったが、午前中の2本目のステージでふたたびドラマが起きる。デイ3のオープニングとなったSS17では、初日のSS1でクラッシュを喫したエサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がベストタイムを刻み、ロバンペラがセカンドベストをマーク。タナクが遅れたことでその差は31.1秒に拡大する。

 タナクは続くSS18で2番手タイムを記録してわずかにギャップを縮めるも、残り2本のSSで28.4秒のギャップはロバンペラにとって“セーフティ・マージン”になるものと思われた。しかし、SS17の再走ステージでふたたび雨雲が襲来。ステージはドライから一転、ウエットコンディションになってしまう。

 この状況がウエットタイヤを2本、ドライ用のソフトタイヤ4本を選択していたタナクを助けた。2019年王者のエストニア人はこのSS19で後続を大きく引き離すタイムでステージウインを果たす。これに対し、同じく2本のウエットタイヤを選んでいたもののドライ用タイヤはハードをチョイスしたロバンペラはステージ8番手タイムに留まる。タイムではライバルから29.8秒の後れを取りタナクに逆転を許した。

■次のページへ:鬼神の走りでターマック初優勝

オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア
オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア
クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア
クレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第3戦クロアチア


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