WRC世界ラリー選手権は5月22日、2022年シーズン第4戦ポルトガルの競技最終日を迎え、デイ4のSS17~21が行われた。この前日にTOYOTA GAZOO Racing WRTのチームメイトを逆転し総合トップに躍り出たカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)との一騎打ちを制して優勝。今季3勝目を3連勝でマークしている。そんな『ラリー・ポルトガル』の全日程を終えた各チームからドライバーコメントが発表された。
■Mスポーツ・フォードWRT
●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)/総合8位
「ポルトガルで最高の週末を過ごしたとは言えないのは明らかだ。金曜日に良いスタートを切ったが、残念ながら同じ日の午後にパンクが起きて台無しになった。週末を通してマシンを改善したから、さらに自信を高めることができたけれど、不運にもブレーキの問題のせいで、今日はパワーステージでポイントを争うことはできなかった」
「今はもう(次戦のイタリア・ラリー・)サルディニアに集中している。そこでは自分たちのチャンピオンシップを軌道に戻すために、可能な限り最高の仕事をするつもりだ」
●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)/総合19位
「金曜日のスタートは本当に良かった。その日の終わりには表彰台を争っていた。今週末は表彰台を目指していたんだ。残念だけど、タイヤ選択を誤り、土曜日の午前中にはパンクもあって、表彰台争いからは外れてしまった。5番手から8番手に順位を落として、その後は徐々に遅れを取り戻すだけになってしまった」
「土曜日の午後、もう少しスピードを出そうと土手を使ったが、そこに大きな岩があり、リヤサスペンションを壊してしまった。日曜日はひたすら走り回るだけだったので、確かにベストリザルトとは言えないし、あまり満足していない。しかし金曜日のパフォーマンスを考えれば、多くのポジティブな面がある」
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/総合9位
「自信を取り戻すのには良いラリーだった。最後まで完走でき、チャンピオンシップとマニュファクチャラーズチャンピオンシップのためにいくらかポイントを獲得できて満足だ。この新世代マシンでグラベルに戻れたのは最高だった。今はサルディニアを楽しみにしている」
●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/総合7位
「グラベルでの初走行となった週末に満足しているよ。ペースが出ていたし、すべてが良い方に動いたから、サルディニアを控えて多くのことを学ぶことができた。正しい選択をすれば、次戦でも金曜日のポルトガルで出したようなペースが出せるだろう」
●セバスチャン・ローブ(#19 フォード・プーマ・ラリー1)/リタイア
「自分の週末に満足できないのは確かだ。土曜日の午前中に終わってしまうとは、そんなことは予想していなかった。前日にミスをし、土曜日にはターボを壊してしまったのはまずかった」
「だが一方では、ラリー序盤のマシンは素晴らしかったし、速さがあった。4つのステージを終えた時点では首位にいたのだから、非常に良いスタートだった。それが覚えておきたいポジティブなことだし、そこから経験を得たいと思う。今年後半にまたこのマシンを試すチャンスがあることを願っている」