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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.05.23 17:26
更新日: 2022.05.23 17:45

勝田貴元、表彰台まであと一歩に迫る4位入賞「もっとペースを改善したい」/WRC第4戦ポルトガル

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ラリー/WRC | 勝田貴元、表彰台まであと一歩に迫る4位入賞「もっとペースを改善したい」/WRC第4戦ポルトガル

 5月19日から22日にかけて、ポルトガル北部の都市ポルトを中心に、2022年シーズンのWRC世界ラリー選手権第4戦『ラリー・ポルトガル』が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加してWRCトップカテゴリーに出場している勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、今季のベストリザルトに並ぶ総合4位でラリーを終えた。

 ラリー・ポルトガルは今シーズン最初のグラベル(未舗装路)イベントだ。勝田は過去の大会に何度か出場し昨年は4位入賞を果たしたが、プラグイン・ハイブリッドシステムが搭載された、新世代のラリー1カーでのグラベルラリーは今戦が初めてとなり、新しいチャレンジとなった。

 19日(土)に幕を開けたイベントの初日は古都コインブラの市街地でSS1が行われ、勝田はここで7番手タイムをマークした。翌日からは本格的なグラベルでの戦いに。今大会の路面は例年以上に荒れ、とくにステージの再走時には、ラリーカーの走行によって掘り出された岩や尖った石、そして深い轍によって多くの選手がクルマとタイヤにダメージを負うことになった。

 そんななか、勝田はSS6でハーフスピンを喫したものの、それ以外のステージは安定したペースを刻みデイ2終了時点で総合4番手につける。さらに、デイ3に入ると総合3番手を走るダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)に迫りSS12で逆転。その後もステージ3番手タイムを4回記録するなどペースを上げて一時はリードを14.6秒にまで拡げるも、デイ3最後のステージで路面コンディションの違いからタイム差を縮められ、5.7秒差で最終日を迎えることになる。

 22日(日)のデイ4は豊富な経験を持つベテランのソルドが徐々に差を縮め、最終パワーステージとなったSS21“ファフェ2”を前に両名のギャップは2.2秒に。この日の朝から4ステージにわたって総合3番手を守り続けていた勝田は渾身の走りで対抗するが、ステージ2番手タイムを記録した“仕事人”ソルドのタイムに4.3秒及ばず。結果、最終ステージで逆転を許し、3位とわずか2.1秒差の総合4位でのフィニッシュとなった。

 しかしながら、今季2度目の4位入賞によりドライバーランキングでは6番手から3番手に浮上。また、所属チームであるTOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションにもマニュファクチャラーポイントをもたらしている。

勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第4戦ポルトガル
勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第4戦ポルトガル

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