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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.05.26 11:30
更新日: 2022.05.26 11:33

元欧州タイトル経験者、マルクランドが“スタンドアローン”の開幕戦を制覇/EuroRX1開幕戦

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ラリー/WRC | 元欧州タイトル経験者、マルクランドが“スタンドアローン”の開幕戦を制覇/EuroRX1開幕戦

 WorldRX世界ラリークロス選手権の下部組織としてステップアップ・カテゴリーにも位置付けられる、FIA格式欧州選手権のヨーロピアン・ラリークロス・チャンピオンシップ(EuroRX1)の2022年シーズンが、WorldRXより一足早くハンガリーで開幕。今季からSETプロモーションに移籍したシリーズ2冠経験者のアントン・マルクランド(ヒョンデi20 RXスーパーカー)が初日から全セッションを支配すると、2日目も順当なスピードでライバルを退け、週末完全制覇を成し遂げた。

 通常ならWorldRX併催イベントとして開催されるEuroRX1は、5月21~22日にハンガリーのニーラドに位置する“赤い大釜”の異名を持つトラックでスタンドアローンの開幕戦を迎え、総勢22台のエントリーが集結。そこで速さを見せたのは、近年は自身のチームでフォルクスワーゲンを走らせてきたマルクランドで、土曜FP1からヒート1、ヒート2の3セッションすべてでトップタイムを刻んでみせた。

「このトラックは特別で、ドライブするのが本当に楽しいね。今年は新しいチームに所属して、まずはヒョンデに慣れるのが目標だったが、クルマの感触を楽しんでいてとてもリラックスしている。それはとても良いことだ」と語ったWorldRX経験者のマルクランド。

「今季の新レースフォーマットでは、少し賢くなければならない。各ヒートは以前ほど重要ではなくなり、決勝後にすべてのポイントが付与されるため、明日はパンクなどを避けることが非常に重要になる」と続けたスウェーデン出身の実力者。

「もちろん、勝ち切るにはハードにプッシュする必要はあるが、同時に、ラフ過ぎないように注意する必要がある。やり過ぎると、週末を終えて手ぶらで放置されることも意味するからね……」

 そのマルクランドの背後には、昨季に引き続きEKSから参戦するエンツォ・アイデ(アウディS1 EKS RXクワトロ)が入り、3番手にはこちらもWorldRX復帰組となるラトビア出身ドライバー、ヤニス・バウマニス(プジョー208WRXスーパーカー)が、心機一転#イエロースクワッドのマシンで続き、昨季は電動ワンメイク戦の『FIA RX2eラリークロス・チャンピオンシップ』初年度を戦ったパトリック・オドノヴァン(フォード・フィエスタRXスーパーカー)と、ノルウェーの新鋭シヴェルト・ズヴァーダル(フォルクスワーゲン・ポロR RXスーパーカー)が続くトップ5となった。

ハンガリーのニーラドで"スタンドアローン"の開幕戦を迎え、総勢22台のエントリーが集結
ハンガリーのニーラドで”スタンドアローン”の開幕戦を迎え、総勢22台のエントリーが集結
昨季は電動ワンメイク戦の『FIA RX2eラリークロス・チャンピオンシップ』初年度を戦ったパトリック・オドノヴァン(フォード・フィエスタRXスーパーカー)
昨季は電動ワンメイク戦の『FIA RX2eラリークロス・チャンピオンシップ』初年度を戦ったパトリック・オドノヴァン(フォード・フィエスタRXスーパーカー)

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