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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.08.04 07:15
更新日: 2022.08.03 19:13

クリストファーソン率いるKMSが体制確定。電動化新時代のRX1eに向け2名の若手を起用/WorldRX

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ラリー/WRC | クリストファーソン率いるKMSが体制確定。電動化新時代のRX1eに向け2名の若手を起用/WorldRX

 WorldRX世界ラリークロス選手権で、今季2022年より導入される電動最高峰“RX1e”クラスへの参戦を表明するフォルクスワーゲン・ディーラーチーム・バウハウスことクリストファーソン・モータースポーツ(KMS)は、言わずと知れた“4冠王者”のヨハン・クリストファーソンを含めたドライバーラインアップを発表。絶対エースの僚友としてEuroRX優勝経験を持つオーレ・クリスチャン・ベイビーに加え、ストックホルム生まれのティーンエイジャー、グスタフ・ベリストロームの起用をアナウンスした。

 本来7月末にスケジュールされていたドイツ・ニュルブルクリンクでの開幕戦を延期する決断を下し、8月13~14日のノルウェー・ヘル戦が新たなオープニングイベントに指定された新生“RX1e”に向け、最強プライベーターとも言えるKMSが注目のドライバーラインアップを明らかにした。

 直近の『ナイトロ・ラリークロス(NitroRX)』第2戦にもドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニック(DRR JC)から参戦したノルウェー出身のクリスチャン・ベイビーは、9年前に初めてKMSと仕事をして以降、ラリークロスのみならずラリー界でも頭角を現す存在に。

 2014年と2015年にはWorldRXで経験を積むと、その後はシュコダやヒョンデのファクトリー契約ドライバーとしてジュニア・プログラムにも加入し、WRC世界ラリー選手権のステップアップ・カテゴリーでもあるWRC2で、連勝と複数の表彰台を獲得してその才能を知らしめてきた。

 今季初冬のラリーXノルディックでひさびさのラリークロス復帰を果たしたそんな26歳の有望株は、電動化初年度の“RX1e”で晴れて世界選手権フルタイムデビューを飾ることが決まった。

「僕はここ数年ラリーでの活動に集中してきた。もちろん今後もラリーは続けるが、同時に変化のときだと思ったんだ。何か新しいことをするのはいつでも興味深いことだし、電気自動車でのラリークロスはちょうどいい感じだね(笑)。KMSに戻ってくるのは素晴らしいことで、僕らの関係はほぼ10年前に始まった。もちろん今でも、僕は彼らをよく知っているんだ」と語ったオーレ・クリスチャン・ベイビー。

「何より、ヨハンと一緒に仕事ができるのは最高の環境だ。僕の意見だが、彼は世界最高のドライバーであり、どんな経験もゴールドメダルに匹敵するのは間違いない。彼はラリークロスに関する信じられないほどの知識を持っており、一緒に新シーズンに向け強力な体制を整え、最前線で戦うことを可能にする優れたパッケージを構築するつもりさ。それに、スウェーデン人とノルウェー人の間には少しのライバル関係があることも明らかだし、その戦いに勝つためにも全力を尽くすよ!」

直近の『ナイトロ・ラリークロス(NitroRX)』第2戦にもドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニック(DRR JC)から参戦したノルウェー出身のオーレ・クリスチャン・ベイビー(左)
直近の『ナイトロ・ラリークロス(NitroRX)』第2戦にもドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニック(DRR JC)から参戦したノルウェー出身のオーレ・クリスチャン・ベイビー(左)
「もちろん今後もラリーは続けるが、同時に変化の時だと思ったんだ」と、KMS“復帰”のクリスチャン・ベイビー
「もちろん今後もラリーは続けるが、同時に変化の時だと思ったんだ」と、KMS“復帰”のクリスチャン・ベイビー

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