8月4日、2022年シーズン後半戦のオープニングイベントとなるWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』が開幕した。競技初日はラリーの拠点となるユバスキュラの市街地でSS1が行われ、サテライトチームのTOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションからシリーズにフル参戦している勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合3番手につけた。
また、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が僅差の総合4番手で続き、チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合6番手に。ロバンペラ組と同様に、母国凱旋ラリーを戦うエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合7番手につけている。
2021年はイレギュラーな秋開催となったシリーズ屈指の高速グラベル(未舗装路)ラリーが、今年は伝統的な夏のカレンダーに復帰。この4日から7日にかけて、TGR WRTチームのホームタウンであるユバスキュラを中心に開催される。
ラリー・フィランランドの競技初日は、朝からシェイクダウンが実施された。全長4.48kmのグラベルステージで行われたこのセッションでは、地元のラッピとロバンペラがベストタイムを争う展開に。
最終的には選手権リーダーのロバンペラが最速タイムを記録。0.5秒差でラッピが2番手に続いた。また、勝田が4番手、エバンスは5番手となりトヨタGRヤリス・ラリー1全車がトップ5に入っている。
同日19時過ぎから開始されたSS1は、毎年恒例となるハルユのステージが舞台となった。このスーパーSSはユバスキュラ市街地のターマック(舗装路)と公園内のグラベルが混ざった全長3.48kmのショートステージで争われ、3番手タイムで総合3番手につけたユバスキュラ在住の勝田を筆頭に、GRヤリス・ラリー1は全車がデイ1を順調に走り切った。
「ホームラリーでの素晴らしい週末が始まった。ユバスキュラのサービスパークに、数年ぶりに多くのファンが戻ってきて本当にうれしく思う」と語るのは、フィンランド出身のチームボス、ヤリ-マティ・ラトバラだ。
「ラリー・フィンランドはいつも素晴らしい雰囲気だが、チーム、そしてドライバーが多くの応援を実感できる我々にとってはなおさらだ。ハルユはトリッキーなステージなので、とにかくタイムを大きく失わないように走りきることが重要だったが、ハルユでも大勢の観客の皆さんの声援を耳にすることができた」
「朝のシェイクダウンは(全車が)好調だったが、ラリー・フィンランドの他のステージと同じようにタイム差は非常に小さかったので、きっとエキサイティングで挑戦しがいのある週末になるだろう」