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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.08.08 21:48
更新日: 2022.08.09 18:18

勝田貴元、超高速グラベルで争われた“第2のホームラリー”で6位入賞/WRCフィンランド

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ラリー/WRC | 勝田貴元、超高速グラベルで争われた“第2のホームラリー”で6位入賞/WRCフィンランド

 8月4日から7日にかけて、北欧のフィンランドで2022年WRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』が開催された。地元ユバスキュラにサービスパークが置かれた同イベントに、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場した勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、アーロン・ジョンストンとのペアで総合6位入賞を果たし選手権ポイントを獲得した。

 ラリー・フィンランドは、シリーズでも指折りのハイスピードラリーだ。チャレンジングなグラベル(未舗装路)ステージは選手たちの人気も高いが、その特性ゆえにタイム差がつきにくいことで知られる。フィンランド在住6年となる勝田にとって、このイベントは“第2のホームラリー”といえるもの。しかし、これまでの大会ではなかなか納得できる結果を残すことができていない。

 迎えた今季のラリー・フィンランドは、勝田が住むユバスキュラの市街地を走行するSS1“ハルユ1”でラリーの幕が上がった。勝田はこのショートステージでハイブリッドブーストが使えないトラブルに直面したものの3番手タイムを記録。競技初日を総合3番手で終える上々のスタートを切った。

 森林地帯での本格的な戦いがスタートしたデイ2でも安定した走りで6番手前後のタイムを刻み、昼間にユバスキュラ市街地で行なわれたSS6“ハルユ2”では前年大会以来となるステージ優勝を果たした。その後も安定感のある走りを続けた勝田は総合5番手を争いながら6番手で競技3日目に進む。

 土曜のデイ3は朝から雨が降り、グラベルステージは濡れて非常に滑りやすいコンディションとなった。このトリッキーな路面での戦いにおいて、勝田は自身の走りに自信を持ち切れずスピンも喫する場面も。そうしたなかでも粘り強く総合5番手争いを続けていたが、1日の最後のステージとなったSS18では再度スピン。これにより30~40秒を失ってしまった。

 前後とのギャップが開いた総合6番手で迎えた最終日はセットアップの変更が奏功し、ふたたび自信を取り戻した勝田。彼は4本のSSでステージ5番手タイムを2回、6番手タイムを2度記録し、最終的に総合6位でフィニッシュした。今季開幕戦から全戦でポイントを獲得している勝田はドライバー選手権5位をキープ。また、所属するTOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションには、8戦連続でマニュファクチャラーズポイントをもたらしている。

ユバスキュラ市街で行われたSS6“ハルユ2”ではベストタイムをマーク
ユバスキュラ市街で行われたSS6“ハルユ2”ではベストタイムをマーク

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