WRC世界ラリー選手権における2022年シーズン2戦目のフルターマック(舗装路)イベント、『イープル・ラリー・ベルギー』が8月19~21日、ベルギー西部の都市イープルで開催される。昨年はWRCイベントとして初開催となったなか、地元のスタードライバーであるティエリー・ヌービル(ヒョンデ・シェル・モビスWRT)が勝利を収めた同イベントの開催に先立ち、最高峰クラスを戦うMスポーツ・フォード、ヒョンデ、トヨタの3チームから、出場ドライバーたちの事前コメントが発表されている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)
「イープルに戻れるのは素晴らしいことだ。ここでのラリーは以前から気に入っている。ここにはもう何度も来ているけれど、昨年は本当にうまくいった(編注:2位表彰台を獲得)。全体を通して優勝を争っていたし、速さを出すことができた。世界選手権に加わる前の2019年のイベントでは優勝もしているから、あそこには良い思い出があるよ」
「僕たちはラリーを楽しみにしているし、好結果を出してマシンのスピードを見せたいと願っている。このマシンはターマックでは最初からペースを出してきたから、自分たちに何ができるか見てみるとしよう」
●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)
「イープルはとても難しくユニークなラリーだ。道路はどこも排水溝で縁取られていて、ミスをする余裕はほとんどないし、道路自体もすごく幅が狭いからね。データの上ではとてもシンプルなものに見えるけれど、戦うにはトリッキーなラリーだ」
「僕たちには1年中ターマックで力を発揮するマシンがあるから、それをうまく活用して良い結果を出したいと思っている」
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)
「イープルとターマックに戻れてうれしいよ。難易度が高いラリーだ。ここではグリップレベルがしょっちゅう変わるし、ジャンクションがたくさんあるから速く効率的に進む必要がある。道幅が狭くてエントリー部分のグリップが低い高速セクションが多いから、そこでは高い集中力を維持する必要がある」
「僕にとって、シーズンのなかでも自宅から1時間もかからない一番近いラリーだから、多くのファンに会い、その瞬間を楽しめるよう願っている。今週の僕の目標は、ターマックで自信を取り戻し、良い順位でラリーをフィニッシュすることだ」
●ヤリ・フッツネン(#23 フォード・フィエスタ・ラリー2)
「フィンランドは僕にとってとてもエキサイティングなイベントだったし、本当に大きな挑戦だった。でも、このイベントにラリー2規定のもと戻ることができるのは素晴らしいことだ」
「ここベルギーでは昨年強力なパフォーマンスを発揮したし、ステージの構成はほぼ同じなので、経験を基にまた好結果を出したいと思っている。まずはマシンにまた慣れるのに少し時間が必要だが、その後どうなるか見てみよう」