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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.09.11 10:48
更新日: 2022.09.11 12:52

前日のトップ3が脱落する大波乱のデイ3。サバイバルと化したWRCギリシャでヒョンデ勢が1-2-3

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ラリー/WRC | 前日のトップ3が脱落する大波乱のデイ3。サバイバルと化したWRCギリシャでヒョンデ勢が1-2-3

 9月10日(土)に行われたWRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のデイ3は大荒れの展開に。セバスチャン・ローブ(フォード・プーマ・ラリー1)をはじめとする前日のトップ3が揃って脱落したほか、さまざまなアクシデントが選手たちを襲う“サバイバル”の様相を呈した1日となったなか、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が新たなラリーリーダーとなっている。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合7番手だ。

 ギリシャのラミアを中心にSS8からSS13まで、合計6本のSSで争われた今季第10戦のデイ3は今大会最長の1日。コンディションは1日を通してドライに保たれ、気温は40度近くにまで達した。

 デイ2にステージベストを4本記録し、総合首位で競技3日目を迎えたMスポーツ・フォードWRTのローブは、この日もSS8で2番手タイムを記録する好スタートを切ったかに見えた。しかし、続くSS9を前にしてオルタネーターのベルトが破損。コドライバーのイザベル・ガルミッシュとともにロードセクションで30分以上を費やして修復にあたったが、健闘むなしくデイリタイアとなってしまう。

 9度のワールドチャンピオンと1.7秒差の総合2番手で競技3日目に入ったピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)にも試練が待ち受ける。彼はオープニングのSS8で滑りやすい路面に苦戦。約20秒をロスし総合3番手に順位を落とした。さらに、続くSS9では左フロントを側溝に落とした際にタイヤがパンクし、フェンダーにも大きなダメージを負ってしまう。これらのアクシデントにより7番手までポジションを落とすこととなった。

 前日ワン・ツーのMスポーツ勢が揃って脱落するなか、SS9でベストタイムを記録して総合首位に躍り出たヌービルは、続くSS10とミッドデイサービスを挟んで行われた午後のSS11も制す安定した走りを披露する。残るふたつのステージについても4番手、2番手タイムで走破した彼は、総合2番手につけた僚友オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)に27.9秒の差をつけ首位でデイ3を終えている。

「僕たちにとって素晴らしい1日だった」とラリー1カーでの初優勝まで残り3SSを残すのみとなったヌービル。

「午後はマシンにトラブルが発生して少し大変だったけど、何とか乗り切って今ここにいる。バッテリーの電圧に関するアラームが出たが、大丈夫そうだ」

エサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
エサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
SS9でのパンクにより左フロントが大きく壊れたフォード・プーマ・ラリー1(ピエール-ルイ・ルーベ) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
SS9でのパンクにより左フロントが大きく壊れたフォード・プーマ・ラリー1(ピエール-ルイ・ルーベ) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
ダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ
ダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第10戦アクロポリス・ラリー・ギリシャ

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