9月29日、WRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・ニュージーランド』が開幕した。初日のデイ1はラリーの拠点となるオークランドでSS1が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合5番手、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合6位、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合8番手につけた。
また、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションからの出場となっている勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は、トヨタGRヤリス・ラリー1勢最上位となる総合4番手で競技初日を終えている。
2012年以来、実に10年ぶりにWRCの一戦として開催されることになったラリー・ニュージーランドの競技初日は、サービスパークが置かれるオークランドの北側エリアで、9時過ぎからシェイクダウンが実施された。このセッションでは、選手権リーダーでありこのイベントで初戴冠が決まる可能性のあるロバンペラがベストタイムをマーク。チームメイトのオジエが5番手、エバンスは6番手タイムを記録した。
その後、同日18時過ぎからオークランド郊外プケカワの緑美しい公園“オークランド・ドメイン”においてセレモニアルスタートが実施され、これに続いて競技がスタートした。
コース全長1.78kmのターマック(舗装路)ステージで争われたSS1は直前に一時的に降った雨により路面がウエットとなったが、徐々に乾いていき出走順によってコンディションが大きく変化することとなった。そんななか、エバンスはトップと2.2秒差の5番手タイムを、ロバンペラも僅差の6番手タイムをマーク。出走順が早かったオジエは8番手タイムを記録した。
勝田はこの短いステージでトップと2.0秒差の4番手タイムを刻み、トヨタ勢のトップとなるポジションで競技初日を終えることとなった。
「ここニュージーランドに戻って来ることができて、本当にうれしく思う。美しい国だし、人々はとても親切で、ステージも非常に魅力的だ」と語るのは、チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラ。
「シェイクダウンを終えたドライバーたちは、クルマのフィーリングが良かったので満足している。タイムは僅差だったが、今週末は優勝を競うことができるレベルにあると確信している」
「今晩の最初のステージはターマックでかなりトリッキーだった。しかし、我々のドライバーは全員無事に乗り切ったので、ポジティブな気持ちで明日の長い1日に臨むことができる」