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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.11.11 17:33
更新日: 2022.11.11 19:44

ラリージャパン2日目は計4SSキャンセルの波乱。好調エバンスが首位浮上、勝田貴元は5番手に

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ラリー/WRC | ラリージャパン2日目は計4SSキャンセルの波乱。好調エバンスが首位浮上、勝田貴元は5番手に

 11月11日、WRC世界ラリー選手権第13戦『ラリージャパン』の競技2日目・デイ2が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立った。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合5番手につけている。

■波乱続きのデイ2

 ラリー2日目となる11日(金)は当初、SS2からSS7までの計6SSが予定されていた。しかし、朝から波乱続きとなった11日(金)は実に4本のステージがキャンセルに。このうちSS3とSS7については出走前にステージキャンセルとなった。

 SS3のキャンセル理由はSS2の遅延だ。既報のとおり、2日目のオープニングステージでダニ・ソルドが駆るヒョンデi20 Nラリー1から火の手が上がり、マシンが全焼する惨事となった。これにより同ステージの中断が長引いたため、SS2のキャンセル告知を前にSS3の中止が決定した。

 一方のSS7は、同じステージで午前中に行われたSS4でクレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)のクラッシュによってガードレールが損傷。これの修復が困難であることがステージキャンセルの理由となっている。なお、SS4は“安全上の問題”が発生したため、セッション途中でキャンセルとなった。

デイ2のSS2で全焼したヒョンデi20 Nラリー1(ダニ・ソルド/ヒョンデ・シェル・モビスWRT) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
デイ2のSS2で全焼したヒョンデi20 Nラリー1(ダニ・ソルド/ヒョンデ・シェル・モビスWRT) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
マシンが炎上したダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1/ヒョンデ・シェル・モビスWRT) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
マシンが炎上したダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1/ヒョンデ・シェル・モビスWRT) 2022年WRC第13戦ラリージャパン

 そんな波乱続きのラリージャパンで競技2日目の首位に立ったエバンスは、オープニングのSS2で3つ順位を上げ総合3番手に浮上すると、午前のSS4でベストタイムをマークして僚友カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)を逆転。ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)と同タイムで首位に並ぶ。

 日中のサービスを挟んで迎えた午後のループでも好調を維持したエバンスは、SS5で連続ベストを刻み単独首位に浮上。続くSS6ではロバンペラから0.3秒遅れてステージ2番手となるも、総合では2番手につけるヌービルとの差を前ステージ終了時の1.1秒から3.0秒に拡げてみせた。

 デイ2をトップで終えたエバンスは、「タフでとても短く感じた。まだ4ステージしか消化していないけれど、それでも簡単なことじゃない。どのステージも非常に過酷で、それぞれに異なる難しさがあるから、常に何か違うものをクルマに求めてしまうんだ。明日も同じように変化に富んだラリーになるだろう。高速のセクションもあれば、低速でツイスティなセクションもある」と語った。

■勝田貴元は総合5番手でラリーを折り返す

 ヌービルはSS4でトップタイムをマークしたが、午後は僅かではあるもののライバルに離される結果に。SS1とSS6のふたつのステージで最速タイムを記録したロバンペラは、チームメイトから5.1秒遅れ、総合3番手につけている。

 今戦を最後にヒョンデ陣営を離れるオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)は、トップから13.9秒差の総合4番手。その後方、6.7秒遅れて「フィーリングはどんどん良くなっている」という勝田が総合5番手で続いている。勝田はSS6でステージ4番手タイムを記録した。

 総合6番手は、SS4で駆動系トラブルに見舞われたガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)。総合7番手から総合9番手にはWRC2クラスを戦うサミ・パヤリ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)、テーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー2)、エミル・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)という3名が並んだ。総合10番手はSS2でタイヤ交換を強いられたセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)だ。トップから2分49秒遅れている8冠王者は、SS6でバリアにヒットし右サイドに損傷を負ったがダメージは最小限にとどめている。

デイ2首位につけたエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
デイ2首位につけたエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン

セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
オット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1) 旧伊勢神トンネル
ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン


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