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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.11.14 06:30
更新日: 2022.11.14 01:06

愛知出身の勝田貴元が地元開催のラリージャパンで3位フィニッシュ「何とか乗り切ることができました」

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ラリー/WRC | 愛知出身の勝田貴元が地元開催のラリージャパンで3位フィニッシュ「何とか乗り切ることができました」

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加し、WRC世界ラリー選手権にフル参戦している勝田貴元が、11月10日(木)から13日(日)にかけて愛知県と岐阜県で開催されたWRC第13戦『ラリージャパン』に出場。お馴染みのアーロン・ジョンストンとのペアでトヨタGRヤリス・ラリー1を駆り、2022年シーズン2度目となる総合3位表彰台を獲得した。

 愛知県出身の勝田にとって、2010年大会以来12年ぶりの開催となった『ラリージャパン』は、初のWRC母国ラウンドであり“ホームラリー”でもあった。とはいえ、以前の北海道大会と打って変わってターマック(舗装路)イベントとなった今大会については、勝田も他の選手と同様に初出場であり、アドバンテージはほとんどない状態でラリーを開始することとなった。

 豊田市の豊田スタジアムを拠点とする新生ラリージャパンの特徴のひとつに、ステージの道幅が狭く非常にツイスティなことが挙げられる。しかし、一部には非常に高速なセクションもあり、ドライバーたちはリズム変化にうまく対応する必要があった。

 そんななか、10日(木)に母国でのラリーを開始した勝田は、序盤から好調にステージを重ね、ステージ5番手前後のタイムを記録していく。アクシデントやステージキャンセルが相次いだデイ2を総合5番手で終えた勝田は、翌日のデイ3でも好調を維持し1日の終わりには総合4番手に浮上。3日目最後のSS10ではステージ3番手タイムを記録した。

 13日(日)のデイ4は、朝のうちは晴れ間も見えていたが、徐々に雲が増えて昼前には雨模様に。勝田は速さと安定性を両立した走りを続けるが、この間に優勝争いをしていたエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)がタイヤのパンクで遅れたたため総合3番手となった。

 表彰台圏内の順位で迎えたSS17では、今大会2回目のステージ3番手タイムを刻み、総合2番手から同4番手に後退したエバンスとの接近をわずかに留める。最後の2本のステージ、SS18とSS19は激しい雨に見舞われ路面は非常に滑りやすいコンディションとなったが、勝田はトリッキーなコンディションのステージをしっかりと走りきり、チームメイトの総合4位セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)に12.3秒差をつけ総合3位で今戦をフィニッシュしている。

沿道のファンから声援を受ける勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン
沿道のファンから声援を受ける勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第13戦ラリージャパン

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