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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.12.05 18:58
更新日: 2022.12.05 21:23

ダカールラリー2連覇を狙うトヨタ、2023年大会の参戦体制を発表。TLCと日野も出場

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ラリー/WRC | ダカールラリー2連覇を狙うトヨタ、2023年大会の参戦体制を発表。TLCと日野も出場

 12月5日、TOYOTA GAZOO Racingは『ダカールラリー2023』の参戦体制を発表した。第45回ダカールラリーは12月31日から2023年1月15日にかけて、中東のサウジアラビアで開催される。

 今月1日に、次回大会のコースが発表されたダカールラリー2023に向け、TOYOTA GAZOO Racingは同ラリー2連覇を狙うディフェンディング・チャンピオンとして『GRダカールハイラックスT1+』による3台体制を敷き、かつ強力なラインアップを揃えた。

 2019年にトヨタにダカールラリー初優勝をもたらした、ナッサー・アル-アティヤ/マシュー・ボーメル組はそれを象徴するペアだ。彼らは2022年に2度目の総合優勝を日本メーカーにプレゼントすると、今年スタートしたW2RC世界ラリーレイド選手権でも初代王者に輝いた。2023年は残り1カ月を切ったダカールラリーと、同イベントを開幕戦とし全7戦が行われる世界選手権の両方で連覇達成を目標とする。

 アル-アティヤ組のチームメイトには、ジニエル・ド・ヴィリエール/デニス・マーフィ組とヘンク・ラテガン/ブレット・カミングス組が継続起用された。ヴィリエールは今年1月のダカール後、GRダカールハイラックスT1+でSARRC南アフリカラリーレイドシリーズに挑み、見事シリーズチャンピオンを獲得。また、2021年のSARRCチャンピオンであるラテガン組もシリーズ2位となり、TOYOTA GAZOO Racingのペアがランキング1位、2位を独占してみせた。

 なお、このふたつのペアは2023年のダカールラリー終了後も、GRダカールハイラックスT1+のテストと開発を目的に、TOYOTA GAZOO Racing南アフリカからふたたびSARRCに参戦する予定だ。

 参戦車両は2022年のダカールとW2RC、そしてSARRCの参戦を通じてさらに鍛えられたGRダカール・ハイラックスT1+が用いられる。2023年大会に向けてはデファレンシャルやサスペンションのパーツが強化されているほか、シングルダンパーのセットアップやトランスミッションのシフト特性が最適化された。

 また、最新のレース用燃料に対応するとともに、T1+とT1U(T1アルティメット)クラスの性能調整の一環として決定した、最高出力30kW削減などの変更に適応するソフトウェアの調整が行われている。

 このGRダカールハイラックスT1+は、TOYOTA GAZOO Racingだけでなくプライベーターにも提供され、ダカールラリー2023では計7台のカスタマーカーがプライベータチームから参戦予定。これらの車両はTGRの参戦車両と同じ仕様とセットアップで出場することになる。

各種改良を受けたGRダカールハイラックスT1+。2023年はTGRの3台に加え、プライベータチームから計7台の同型モデルが参戦する
各種改良を受けたGRダカールハイラックスT1+。2023年はTGRの3台に加え、プライベータチームから計7台の同型モデルが参戦する

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