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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.12.16 15:22
更新日: 2022.12.16 15:23

サイモン・ワグナーも『シュコダ・ファビアRSラリー2』にスイッチ。イギリス王者もERC昇格か

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ラリー/WRC | サイモン・ワグナーも『シュコダ・ファビアRSラリー2』にスイッチ。イギリス王者もERC昇格か

 2023年は3月11~12日の週末に開幕を迎えるERCヨーロッパ・ラリー選手権でのチャンピオンシップ制覇に向け、オーストリア出身のサイモン・ワグナーが体制を強化。来季より本格デリバリーが始まる真新しいシュコダ・モータースポーツ製の新型モデル『ファビアRSラリー2』にスイッチし、ERCでのチャンピオン獲得に意欲を燃やしている。

 また、2022年は『フォルクスワーゲン・ポロGTI R5』をドライブし、BRCイギリス・ラリー選手権を初制覇したオシアン・プライスも、2023年はERCに昇格して複数ラリーへのチャレンジを検討している。

 2021年、そして2022年と連続してオーストリア国内選手権のタイトルを獲得した29歳のワグナーは、ともにチャンピオンに輝いた先代ファビア・ラリー2エボに別れを告げ、来季1月に開催されるオーストリア北部フライシュタットを拠点とする国際イベント『イェンナー・ラリー』に、新型『シュコダ・ファビアRSラリー2』を投入。3月から始まるERCキャンペーンの全8戦で、最新モデルをドライブする。

「シーズン序盤の結果に満足しているなら……そうだね。来季こそは完全なチャンピオンシップを戦い、最終的な栄冠を追い求めるべきだよね」と、新年度への意気込みを語ったワグナー。

「もちろん結果次第だけどね。最初の4~5戦は確実に出場することになる。もし、シーズンを表彰台(ドライバーズランキング上位)で終えるチャンスがあれば、このプランに固執し、それ(タイトル)を目指したいと思っている。新しいマシンとミシュランタイヤという、可能な限り最高のパッケージが整っているからね」

 来季もハンガリーに拠点を置くユーロソル・レーシングが、ふたたびラリーの実戦部隊を担う体制となるが、2022年は4戦に出場したワグナーは、グラベルの『アゾレス・ラリー』と、こちらはターマックの『バルム・チェコ・ラリー・ズリーン』でともに表彰台を獲得し、サーフェスを問わずに完全な競争力を証明するペースを披露してみせた。

 そのワグナーは旧型となる“エボ”から、新型“RS”へのステップアップについて問われると、そのでき栄えに「非常に感銘を受けた」ことを認める。

「つまり、クルマの90%はまったく新しいものになっているんだ。プラットフォーム自体が新型で、全体的に大きくなってはいるが、古いものとよく似ているところもある。シュコダは本当に素晴らしい仕事をしたと思うよ」と、このオフには元ERC王者アンドレアス・ミケルセンの手で実戦デビューも果たした“RS”を評するワグナー。

「新しいマシンとミシュランタイヤという、可能な限り最高のパッケージが整った」と意気込みを語ったサイモン・ワグナー(左)
「新しいマシンとミシュランタイヤという、可能な限り最高のパッケージが整った」と意気込みを語ったサイモン・ワグナー(左)
2021年、そして2022年と連続してオーストリア国内選手権のタイトルを獲得した先代ファビア・ラリー2エボからのスイッチに
2021年、そして2022年と連続してオーストリア国内選手権のタイトルを獲得した先代ファビア・ラリー2エボからのスイッチに

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