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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.01.07 12:28
更新日: 2023.01.07 13:18

ペテランセル、サインツが揃ってクラッシュ。アル-アティヤ独走、トヨタがトップ4独占/ダカールラリー6日目

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ラリー/WRC | ペテランセル、サインツが揃ってクラッシュ。アル-アティヤ独走、トヨタがトップ4独占/ダカールラリー6日目

 1月6日、W2RC世界ラリーレイド選手権第1戦『第45回ダカールラリー2023』のステージ6が行われ、ディフェンディングチャンピオンであるナッサー・アル-アティヤ(TOYOTA GAZOO Racing)が2日続けてのステージウインを飾った。

“砂漠の王”ことアル-アティヤが通算47回目のステージ優勝を飾った6日(金)は、当初の予定からルートが変更された。これはハイルの次のビバーク地とされていたアル・ドゥワディミでのサービス設営が大雨の影響で困難になったためだ。

 このためラリー主催者はステージ6の競技区間を100kmカットしSS終了後はサウジアラビアの首都リヤドに向かう新ルートを提示した。これにより同ステージはSS距離が358kmに短縮された一方、リエゾン(移動区間)を含めた1日の総走行距離は今大会最長の917.74kmに上っている。

■総合2~4番手が相次いで脱落

 そんな競技6日目は、総合首位を走るアル-アティヤがステージ残り40km地点でステアリングポンプの故障に見舞われながらもGRダカールハイラックスT1+をフィニッシュ地点まで運び、前日のステージ5に続く連勝で今大会3度目のステージウインを達成した。

 一方、そのアル-アティヤと競り合っていたステファン・ペテランセル(チーム・アウディスポーツ)は212km地点の砂丘でクラッシュを喫してしまう。この事故の影響でコドライバーのエドゥアール・ブーランジェが負傷。腰に痛みを訴え病院に搬送されている。総合2番手につけていた“ミスターダカール”はリタイアこそ免れたものの、上位争いから脱落することとなった。

 ペテランセルが捕まった砂丘では、チームメイトで総合4番手につけていたカルロス・サインツ(チーム・アウディスポーツ)もクラッシュを喫し、アウディRS Q e-tron E2の修復作業のためにサポートトラックの到着を待つことに。そのため、こちらも大きく順位を落としている。

 また、同じセクターでは総合3番手のヤジード・アル・ラジ(オーバードライブ・レーシング)も立ち往生し4時間以上遅れてビバークに到着することとなった。この結果、ラリーの折り返しを前に早くもアル-アティヤが独走状態に入っている。

 新たな総合2番手には、ステージ6でセバスチャン・ローブ(バーレーン・レイド・エクストリーム)に次ぐ3番手タイムを記録したヘンク・ラテガン(TOYOTA GAZOO Racing)が入り、ダカールルーキのルーカス・モラエス(オーバードライブ・レーシング)が総合3番手に続いた。トップとのギャップはいずれも1時間以上ありラテガンが1時間06分50秒差、モラエスはさらに約7分遅れている。

 総合4番手はジニエル・ド・ヴィリエール(TOYOTA GAZOO Racing)、同5番手にマティアス・エクストローム(チーム・アウディスポーツ)が続くトップ5オーダーとなっている。前日にクラッシュを喫したローブは総合6番手だ。

フィニッシュまで40km地点でステアリングポンプが壊れたが、そのまま首位でステージを走破したナッサー・アル-アティヤ(GRダカールハイラックスT1+) ダカールラリー2023
フィニッシュまで40km地点でステアリングポンプが壊れたが、そのまま首位でステージを走破したナッサー・アル-アティヤ(GRダカールハイラックスT1+) ダカールラリー2023
ステージ6でクラッシュを喫したカルロス・サインツ(アウディRS Q e-tron E2) ダカールラリー2023
ステージ6でクラッシュを喫したカルロス・サインツ(アウディRS Q e-tron E2) ダカールラリー2023

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