1月19日、WRC世界ラリー選手権の2023年シーズン開幕戦『ラリー・モンテカルロ』の競技初日、デイ1のSS1~2が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立った。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はSS1で4番手タイムを記録したが、続くSS2でトラブルに見舞われ総合9番手となっている。
■“モンテマイスター”オジエが好スタート
昨季2022年のモンテカルロでは、“宿敵”セバスチャン・ローブ(フォード・プーマ・ラリー1)と一騎打ちを演じるなか、リードして迎えた最終日のパンクによって目前に迫った優勝を逃してしまったオジエ。通算9度目となる地元での勝利を目指す39歳のフランス人は、19日(木)午前中に行われたシェイクダウンに続き2本のナイトステージでも速さを見せた。
有名なチュリニ峠でのSS1において、チームメイトのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)を従えるかたちでステージウインを飾ったオジエは、同じくナイトステージとして行われたSS2でも僚友を4.7秒引き離す好走で連続ベストをマーク。初日の計40.02kmを終えた段階でエバンスに6秒差をつけた。
「ラリー・モンテカルロの最初の晩には多くのサプライズがあると分かっていたので、誰もがそれを乗り越えることを心待ちにしていたと思う」とデイ1後に語ったオジエ。
「今晩、サプライズはそれほど多くなかったが、SS1の終盤セクションでは塩が撒かれていたため滑りやすかったし、SS2には凍結したコーナーがあった。だから、それを乗り越えてベストタイムを2本記録し、首位に立てたのはポジティブなことだ」
「まだまだ先は長いので、集中力を高く保ってこのいいリズムをキープし、トラブルに遭遇しないように戦わなくてはならない」