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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.01.22 21:22
更新日: 2023.01.22 22:09

トヨタがWRC開幕戦を1-2で制す。完勝オジエがモンテ通算9勝目、勝田貴元は6位入賞

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ラリー/WRC | トヨタがWRC開幕戦を1-2で制す。完勝オジエがモンテ通算9勝目、勝田貴元は6位入賞

 1月22日、WRC世界ラリー選手権の2023年シーズン開幕戦『ラリー・モンテカルロ』競技最終日のSS15~18が行われ、デイ1のSS1からトップの座を守り抜いた“モンテマイスター”ことセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合優勝を飾った。日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合6位でフィニッシュしている。

 昨季2022年に導入されたラリー1規定下において、WRCではプラグイン・ハイブリッドラリーカーで争われる“新時代”が到来した。その2年目のシーズンが今年も伝統のラリー・モンテカルロで開幕している。

 モナコとフランスの2カ国に跨って開催されるこのイベントでは地元出身のオジエが強さを見せており、これまでに通算8勝をマーク。これは昨シーズンのオープニングイベントでオジエを破って優勝したセバスチャン・ローブと並び大会最多記録だ。

 19日(木)に開幕した今大会でもオジエの速さは群を抜き、競技初日にチュリニ峠で行われたSS1を皮切りにデイ2のSS5までステージウインを重ねてみせた。そのオジエ/ヴァンサン・ランデ組を僅差で追っていた僚友エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)がタイヤトラブルで後退すると、モンテ最多勝男はデイ3では後続との間に充分なマージンができたためリスクを取らない走りにシフトした。

 一方、競技3日目はディフェンディングチャンピオンであるカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がシリーズ8冠王者に代わってステージベストを連発し、総合2番手を争うティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)を引き離すと同時に、オジエとのギャップを20秒縮めその差を16.0秒とする。

 首位オジエ、2番手ロバンペラ、3番手ヌービルのトップ3オーダーで迎えた競技最終日は39歳のフランス人が先制パンチを繰り出し、2番手タイのタイムを記録した新王者を2.7秒突き放した。続くSS16ではロバンペラが逆襲。オジエから1.5秒の貯金を奪ってみせたが、SS17でふたたびオジエがステージ優勝を飾った一方、ロバンペラは勝田に次ぐ3番手で6.7秒遅れたため、その差は23.5秒に拡がった。

 最終決戦の舞台となったSS18のパワーステージでは、先に出走したロバンペラが暫定ベストを記録。対するオジエはスプリット1、スプリット2ともに4.0秒、最終的には4.7秒遅れてステージ5番手に留まった。しかし、総合ではオジエが18.8秒差で見事優勝を飾り、ラリー・モンテカルロ最多優勝記録を更新する通算9勝目をマークしている。なお、2022年最終戦『ラリージャパン』からオジエのコドライバーを務めているランデにとっては記念すべきWRC初優勝となった。

カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
カッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ

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