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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.02.06 06:35
更新日: 2023.02.05 22:46

トヨタ、WRCスウェーデンで大会4連覇と開幕2連勝を目指す。勝田貴元が初のワークスノミネート

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ラリー/WRC | トヨタ、WRCスウェーデンで大会4連覇と開幕2連勝を目指す。勝田貴元が初のワークスノミネート

 トヨタGRヤリス・ラリー1でWRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRT(TGR WRT)は、2月9~12日にかけてスウェーデンで開催される2023年シーズン第2戦『ラリー・スウェーデン』に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組の3台体制で臨み、1月に行われた第1戦『ラリー・モンテカルロ』に続く開幕2連勝と、ラリー・スウェーデンでの4大会連続優勝を目指す。

 1950年に第1回大会が開催されたラリー・スウェーデン。この歴史あるイベントは近年の雪不足の影響から、より豊富な積雪を求めて昨季2022年から開催地が北部のウメオに移され、それにともないステージが一新された。

 シーズン中唯一のスノーラリーとなる同ラリーでは、金属製のスタッド(=鋲/スパイク)が埋め込まれた雪道専用のタイヤが使用されることが他のイベントと異なる点だ。スタッドタイヤと呼ばれるこのタイヤは、氷雪路面に金属鋲が食い込むことで非常に高いグリップ力を発揮する。このため雪壁に囲まれた森林地帯でありながらハイスピードなラリーが展開されるのもラリー・スウェーデンの特徴となっている。

 トヨタが4連覇を狙う今大会は、9日(木)の午前中にシェイクダウンが行われ、その晩のSS1“ウメオ・スプリント1”から競技がスタートする。デイ2が行われる10日(金)はラリーの拠点となるウメオの西側から北側にかけてのエリアでSS2~SS8が実施される。7本のSSの内もっとも北側に設定されたSS4/7“ボッツマーク”は2023年に新たに設けられたステージだ。

 競技3日目となる11日(土)は)ウメオの北側でSS9~SS15の計7本、最終日デイ4の12日(日)はウメオ北東でのSS16とSS17に加え、SS15の再走ステージでありパワーステージに指定されている最終SS“ウメオ2“の計3本が予定されている。

 都合18SSの合計距離は301.18km、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は1194.16kmとなる。

 TGR WRTはラリー・スウェーデンとの相性が良く、WRC復帰初年度の2017年には現チーム代表のヤリ-マティ・ラトバラが優勝、チームに初優勝をもたらした。また、2022年のスウェーデンではロバンペラが、当時デビュー2戦目だったトヨタGRヤリス・ラリー1を初優勝に導き、自身の王座獲得の礎となった3連勝の第一歩としている。

 そのロバンペラはスノーラリーを得意としており、トップカテゴリー参戦初年度だった2020年のラリー・スウェーデンで3位表彰台を獲得。前述のとおり2022年大会では優勝を飾るなど、幼少期から凍結湖で磨いてきた氷雪上でのドライビングスキルを披露してきた。チームメイトであるエバンスも2020年大会を制した他、昨年もロバンペラと優勝争いを繰り広げ、その速さを示している。

ピレリのスタッドタイヤ(ソットゼロ・アイスJB1)は、タイヤ1本あたり384本のタングステン鋼製の鋲が埋め込まれている
ピレリのスタッドタイヤ(ソットゼロ・アイスJB1)は、タイヤ1本あたり384本のタングステン鋼製の鋲が埋め込まれている

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