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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.02.07 16:50
更新日: 2023.02.07 17:01

異常気象によるフォーマット変更にも動じず。ケビン・エリクソンが初優勝/NitroRX第8戦

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ラリー/WRC | 異常気象によるフォーマット変更にも動じず。ケビン・エリクソンが初優勝/NitroRX第8戦

 創設2年目の『Nitro Rallycross(ナイトロ・ラリークロス/NitroRX)』は、2023年に入った1月21~22日にケベック州で第7戦を開催し、引き続き雪と氷のカナダ連戦として2月4~5日に同じくカナダはカルガリーのスタンピード・パークで第8戦を実施。イベント直前に現地を襲った“チヌーク風”によりトラックの氷の量が減少し、土壇場でフォーマットを変更する波乱にも動じず、ケビン・エリクソン(オルスバーグMSE AB)がシリーズ初優勝を飾っている。

 1988年の冬季オリンピック開催地での雪と氷のイベントには、2日間で2万人を超える観衆が集まり、北米大陸で史上最高の動員者数を記録したラリークロス・イベントとなった。しかし準備段階で、ロッキー山脈の東側に吹きおろしてくる偏西風“チヌーク”がカルガリーを通過したことにより、フェーン現象に見舞われた現地は異常に高い気温を記録する。

 これによりシリーズ主催者は、チームとドライバーとともに土壇場での再考を余儀なくされ、急遽“Nitro Stampede.(ナイトロ・スタンピード)”と呼ばれる改訂されたフォーマットの採用を決断。コース上の氷を維持する必要があるため、通常はマルチカーで争われる日曜のファイナルは直接対決のブラケットレースに変更され、通常の8台ではなく4台が出走。残る5台でコンソレーションを実施する形式となった。

 その土曜から、前戦シリーズ初の雪上戦で予選最速だった強豪ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニーク(DRR JC)から参戦のジャマイカ人、フレイザー・マッコーネルがふたたび主役となり、2戦連続のトップクオリファイアーとなったが、日曜には、同じくその前戦で弟のオリバー・エリクソン(オルスバーグMSE AB)にチーム初優勝の手柄を譲っていた兄ケビンが逆襲。

 クリス・ミーク(エキサイト・エナジー・レーシング)とコナー・マテル(バーモント・スポーツカー)、そしてシリーズ創設者兼初代チャンピオンにも輝くトラビス・パストラーナ(バーモント・スポーツカー)らとともに、ブラケットファイナル進出を決めてみせる。

カルガリー市長のジョティ・ゴンデク(中央)が会場を訪れ、DRR JCのメンバーらと交流。同乗走行なども体験した
カルガリー市長のジョティ・ゴンデク(中央)が会場を訪れ、DRR JCのメンバーらと交流。同乗走行なども体験した
2戦連続、シーズン3度目のTQを獲得したフレイザー・マッコーネル(DRR JC)
2戦連続、シーズン3度目のTQを獲得したフレイザー・マッコーネル(DRR JC)

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