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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.03.06 12:40
更新日: 2023.03.06 12:52

Mスポーツ創設者マルコム・ウィルソンが、プーマ・ラリー1をドライブ「完成度が高いと感じた」

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ラリー/WRC | Mスポーツ創設者マルコム・ウィルソンが、プーマ・ラリー1をドライブ「完成度が高いと感じた」

 WRC世界ラリー選手権のトップカテゴリーに参戦しているMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのオーナーで、マネージングディレクターを務めるマルコム・ウィルソンは3月3日(金)、自身が創設したチームが開発したハイブリッド・ラリーカー『フォード・プーマ・ラリー1』のステアリングを握った。

 元WRCドライバーであり、かつてはイギリスの国内選手権でシリーズチャンピオンを獲得したウィルソン。チームオーナーとなった彼は、自身のチームの拠点であるドベンバイホールの専用テストコースで最新のWRCマシンをドライブした。

 この走行は今月16日から19日にかけて、メキシコのグアナファトで開催されるWRC第3戦『ラリー・メキシコ』に向けて、Mスポーツ・フォードWRTから参戦するジョルダン・セルデリディスが駆るクルマをシェイクダウンするために行われたものだという。

 シェイクダウンに手を貸した67歳のウィルソンは、過去にもプーマ・ラリー1をドライブした経験を持つが、それは2022年にデビューしたフォードのハイブリッドWRCマシンが完成する以前のテストだった。そのため今回の走行は彼にとって、完成したフォード・プーマ・ラリー1で初めて行うドライブとなっている。

ジョルダン・セルデリディスがドライブするフォード・プーマ・ラリー1(Mスポーツ・フォードWRT)
ジョルダン・セルデリディスがドライブするフォード・プーマ・ラリー1(Mスポーツ・フォードWRT)

 デビューイヤーの開幕戦モンテカルロではセバスチャン・ローブが、最近行われた2023年第2戦スウェーデンではオット・タナクが総合優勝を飾ったのと同型のマシンのステアリングを握ったウィルソンは走行後、プーマ・ラリー1について次のように語った。

「初期のテストカーにも乗ったことがあるが、それはまだ本当に初期の段階のクルマだった」

「私はあらゆる世代のクルマをドライブしてきた。正直なところ、このクルマはあらゆる意味でもっとも完成度の高いクルマだと感じた。ドライバーとコドライバーの安全性だけでなく、他のすべてのことでも同様だ」

「グラベル(未舗装路)タイヤを履き、グラベル用のサスペンションを使ってテストサーキットでを走ったので、グラベルの上にいるのとは感じ方が少し違う。しかし、これが仕事をするためのツールであることは瞬時に感じとることができた」

「パッケージ全体が、この仕事をするために作られたかのように感じられるんだ。私が最初のマシンに乗ってから少なくとも2年は経っているが、それ以来どの分野も非常に進化している」

 古巣復帰を果たしたタナクとともに、今季第2戦で約1年ぶりの優勝を味わったMスポーツ・フォードWRT。オーナーのウィルソン、チーム代表のリチャード・ミルナーが率いる同チームは、次戦第3戦もタナクとピエール-ルイ・ルーベの2名がマニュファクチャラーのノミネートを受けて出走する。そして、ウィルソンがドライブした3台目のマシンには、ジェントルマンドライバーであるセルデリディスが搭乗する予定だ。


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