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投稿日: 2023.03.23 12:43
更新日: 2023.03.23 12:44

亡き“盟友”ケン・ブロックの名を掲げたトロフィーはロビン・ラーソンの手に/NitroRX最終戦


ラリー/WRC | 亡き“盟友”ケン・ブロックの名を掲げたトロフィーはロビン・ラーソンの手に/NitroRX最終戦

 3月17〜19日にアメリカ・カリフォルニア州グレンヘレン・レースウェイでの“トリプルヘッダー”戦で雌雄を決した2022-2023年NitroRXナイトロ・ラリークロス最終戦は、日曜の最終ヒートを逆転勝利で締め括ったポイントリーダーの開幕覇者、ロビン・ラーソン(ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニーク/DRR JC)が初タイトルを獲得。シリーズの亡き盟友に敬意を表し、新たに“ケン・ブロック・チャンピオンシップ・トロフィー”と名付けられたチャンピオンの栄冠を手にした。

 創設2年目で本格的なグローバル選手権への脱皮を目指したNitroRXは、2022年より年跨ぎでチャンピオンシップを開催し、2023年に入った1月21~22日にケベック州で第7戦を、続く2月4~5日にカルガリーでの第8戦と、雪と氷のカナダ連戦を実施した。

 しかしカルガリーではレースウイーク直前に現地を襲った“チヌーク風”によりトラックの氷の量が減少。土壇場でフォーマットを変更する波乱に見舞われ、改訂版のイベントは「ノンチャンピオンシップ戦」として催された。これによりシリーズ主催者は「タイトル決定に向け開催ラウンド数を極力予定どおりに近づける」べく、このL.A.での最終戦を急遽の“トリプルヘッダー”とする判断を下した。

 さらにシリーズは、このグレンヘレンでのフィナーレに併せて最高峰クラス『グループE』のチャンピオンに対し、シリーズ黎明期やその前身たるGRCグローバルラリークロス、ARXアメリカズ・ラリークロスでも活躍を演じた、故ケン・ブロックの名を冠したチャンピオントロフィーを授与することも発表した。

「シリーズがケンのために、こうして“ケン・ブロック・チャンピオンシップ・トロフィー”の栄誉を授けてくれたことは、本当に驚くべきことです」と語った妻のリア・ブロック。そのリアも、同じ週末にはミズーリ州で開催された国内ラリー選手権『ラリー・イン・ザ100エーカー・ウッド』に、愛娘のリアとともに参戦した。

「ケンはラリークロスでの競争が大好きだっただけでなく、ラリークロスの熱烈なサポーターでもありました。パドックの多くのドライバーと友人で、今週末のフィナーレで彼らが戦うのを見たかったでしょうね」と、この年明け1月2日にスノーモービルで不慮の事故に遭遇した亡き夫に思いを馳せる。

 そのNitroRX初代王者であり、ブロック・ファミリーの親しい友人でもあるトラビス・パストラーナ(バーモント・スポーツカー)も「ケンは素晴らしい友人であり、彼の家族を知ることができて光栄だった」と思いを寄せた。

「ケンがラリークロスとモータースポーツ全体に与えた影響は、どれだけ多くを語り尽くしても決して誇張にはならない。彼の信じられないほどのドライブに加えて、彼はレースを戦い、僕を含む非常に多くの人々に進歩を促し、夢を実現する機会を与えてくれたんだ」と、このNitroRX創設にも奔走したアクションスポーツ界の第一人者。

「彼はアメリカでのラリーとこのシリーズの構築にも尽力した。彼のジムカーナ・シリーズは、実際にステアリングを握る楽しさと興奮にさらなる感嘆符(!)を付け加えた。この賞は彼のスポーツへの貢献と遺産を称えるものでもあるんだ」

シリーズの亡き盟友に敬意を表し、チャンピオントロフィーは新たに“ケン・ブロック・チャンピオンシップ・トロフィー”と名付けられた
シリーズの亡き盟友に敬意を表し、チャンピオントロフィーは新たに“ケン・ブロック・チャンピオンシップ・トロフィー”と名付けられた
ロビン・ラーソンは、シリーズ創設者兼初代王者トラビス・パストラーナからチャンピオンの称号を引き継ぐことに
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