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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2023.03.27 07:05
更新日: 2023.03.30 18:24

「重要な一戦になる」勝田貴元の次回ワークスノミネートはポルトガルか。2022年はソルドと3位争う

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ラリー/WRC | 「重要な一戦になる」勝田貴元の次回ワークスノミネートはポルトガルか。2022年はソルドと3位争う

 今季2023年より、WRC世界ラリー選手権に参戦しているトヨタワークスの一員として、『トヨタGRヤリス・ラリー1』のサードカーをセバスチャン・オジエとシェアしている勝田貴元。自身初参戦となった『ラリー・メキシコ』を総合23位完走という結果で終えた後、オンライン取材回に登場した勝田は第5戦ポルトガルが「非常に重要な一戦になる」と語り、同ラリーが2度目のワークスノミネート・ラウンドとなることを示唆した。

 日本人唯一のWRCフル参戦ドライバーである勝田は、ヤリ-マティ・ラトバラ代表が率いるTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR WRT)より2023年シーズンにエントリー。“シリーズ8冠王者”にして、今季も開幕戦と第3戦メキシコで勝利を飾ったオジエと3台目のワークスマシンをシェアし、オジエがラリーに出場するラウンドではワークスノミネートから外れた4台目のマシンをドライブしている。

 そんな勝田は前戦の『ラリー・スウェーデン』で初めてサードカーをドライブしたが、同ラウンドではアクシデントとその影響によるメカニカルトラブルのためリタイアを喫した。3月16~19日にメキシコのグアナファトで開催された第3戦メキシコには4台目のクルマで参戦。既報のとおり、“高温高地”という特殊なラリーでの経験がまったくないなか、アクシデントを乗り越え総合23位で完走を果たした。

 今シーズン最初のグラベル(未舗装路)イベントとなったラリー・メキシコを終え、第4戦以降の戦い方について問われた勝田は次戦、ターマック(舗装路)ラリーの第4戦クロアチア・ラリーで自信を取り戻したいと語った。

「プレッシャーが掛かる状況ではありますが、次戦のクロアチアもそうですし、その後のポルトガルが僕にとって非常に重要な一戦になると思います」と応じた勝田。

「クロアチアとポルトガルでは、もちろんコンディションやサーフェス(路面)が異なりますが、精神面も含めて良い状況でポルトガルに入っていけるように、クロアチアでしっかりと自信を取り戻していけるようにしたいと思ってます」

「結果というよりも、本当に良いパフォーマンスをクロアチアの週末をとおしてしっかりと出していく。それができれば良い結果を出せる自信があるので、結果だけを見ずにクロアチア・ラリーをしっかりと戦ってポルトガルに向けて、いい流れで入っていけるようにしたいです」

 4月20~23日に行われる第4戦クロアチアを間に挟み5月に開催されるラリー・ポルトガルは、今季2度目のグラベルラリーとなる。勝田は昨季の2022年大会で表彰台を争うパフォーマンスを発揮。メキシコの最終パワーステージで、エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)とティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)が繰り広げたような僅差のバトルをダニ・ソルド(ヒョンデi20 Nラリー1)と展開した末、惜しくも最終SSで逆転を許し総合4位となった。

SS5でのコースオフによりデイリタイアを喫した勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はデイ3から再出走し総合23位で完走した。 2023年WRC第3戦ラリー・メキシコ
SS5でのコースオフによりデイリタイアを喫した勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はデイ3から再出走し総合23位で完走した。 2023年WRC第3戦ラリー・メキシコ

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