WRC世界ラリー選手権に参戦するヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は、今週末に迫った第3戦メキシコはTOYOTA GAZOO Racing WRTにとって、今季もっとも厳しい戦いになると語った。
2月の第2戦スウェーデンで劇的な今季初優勝を飾ったラトバラ。ランキングでもトップに浮上したため、ラリー・メキシコの競技初日はタイムの出しにくい先頭走者を務める。
ラトバラは出走順については不利になるとは考えていないとコメント。一方でチームが気温と標高が高い場所でのテストを行えていないことが不安要素だと語った。
この時期のメキシコは最高気温が30度近くまで上がるほか、競技が行われる地域は海抜1800~2737メートルの高地だ。
昨年のラリー・メキシコを制したラトバラは「メキシコでは優勝争いに絡むチャンスはほとんどないだろう」と語る。
「道を切り開く役目を担うことは恐れていない。ただ、このポジションから得られる最終結果については、現実的に考えるべきだ」
「去年は7番手スタートで、先頭走者だった(セバスチャン・)オジエに対し、競技初日に40秒ものギャップを築くことができた」
「僕たちにとって、ラリー・メキシコは今季もっとも難しい1戦になると思う。ライバルチームには、過去にメキシコを戦った経験や高地高温という特殊な状況へのノウハウがある」
「一方、トヨタにとっては今回が初めてのメキシコ戦。事前にシミュレーションをしているけど、実際にラリー・メキシコでどういった問題に直面するかは想像がつかない」
この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています