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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.04.03 11:37
更新日: 2017.04.03 11:40

トヨタ8号車の中嶋一貴「プロローグを『いい感じ』で走るのは初めて」【WEC現地情報4】

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ル・マン/WEC | トヨタ8号車の中嶋一貴「プロローグを『いい感じ』で走るのは初めて」【WEC現地情報4】

 WEC世界耐久選手権は4月2日、イタリアのモンツァ・サーキットで開幕前テスト“プロローグ”の走行2日目を迎えた。

 昨夜からの雨が残り、走行直前まで小雨模様だったモンツァ。セッション前にはホームストレート上を、ジェットドライヤー付きの車両で乾かす様子も見られた。開始直前には、雨は完全に上がっている。

 ウエットトラックが宣言されるなか、気温12度、路面温度13度で午前9時のセッション開始を迎えた。LMP1-Hでは、ポルシェ1号車がニール・ジャニ、2号車がアール・バンバー、トヨタ7号車が国本雄資、8号車が中嶋一貴で走行をスタート。各車1分43~45秒ほどのペースでラップを重ねていく。トヨタ勢のタイヤはウエットだ。ダンロップを履くLMP2勢はカットスリックでコースに出ていった。

2017WECプロローグ トヨタTS050ハイブリッド
2017WECプロローグ トヨタTS050ハイブリッド

 路面は徐々に乾いていっているようで、開始15分すぎには一貴がインターミディエイト(IM/溝なしのハイブリッドタイヤ)へと交換、続いて国本もピットに入ってIMへとタイヤチェンジ。一貴は39秒台までタイムを上げていったところでピットに入り、アンソニー・デイビッドソンへと交代した。なお、国本は午前、午後のセッションともに30周以上のロングランを行う予定。

 路面コンディションが改善すると、各車はスリックへと交換していく。

 開始1時間を過ぎた時点でのトップタイムはポルシェ2号車の1分33秒8。昨日のベストタイムから約2.5秒落ちというところまで路面状況は回復してきている。

2017WECプロローグ トヨタTS050ハイブリッド
2017WECプロローグ トヨタTS050ハイブリッド

 ただし、このコンディションを嫌ってか、LMP1-H以外の多くのマシンはガレージにとどまっている。午前10時時点で計測を行なっているのは、13台のみだ。

 10時18分、サーキットに薄陽が射してきたタイミングで、7号車国本がピットイン。朝からの45周に及んだ走行を終えて、小林可夢偉へとバトンタッチした。8号車も同じタイミングでふたたび一貴にドライバーチェンジを行なう。

 トップタイムはポルシェ1号車の32秒0。10時40分に2号車はバンバーからブレンドン・ハートレーへとドライバー交代。バンバーはひとりで60周を走り込んだ。

 その直後、ポルシェ1号車がコース上でスロー走行となり、こちらもセッション開始からドライブを続けていたジャニがゆっくりとピットへ帰ってくる。しかし大きなトラブルではなかったようで、アンドレ・ロッテラーへと交代するとすぐにコースへ戻っていった。

 路面が乾ききったことで、徐々に計測を行なうマシンも増え、コース上は昨日午後のセッション以来の賑わいを取り戻した。ただし、太陽はふたたび雲の中に隠れてしまっている。

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