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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.04.17 03:35
更新日: 2017.04.17 10:24

WEC開幕戦:中嶋一貴組8号車トヨタが2017年初戦勝利。僚友7号車はクラッシュ

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ル・マン/WEC | WEC開幕戦:中嶋一貴組8号車トヨタが2017年初戦勝利。僚友7号車はクラッシュ

 WEC世界耐久選手権は4月16日、イギリス・シルバーストンで第1戦の決勝レースが行われ、2番手グリッドからスタートしたTOYOTA GAZOO Racingの8号車TS050ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソン/中嶋一貴)が優勝を飾った。

■トヨタ、序盤からワン・ツー

 現地時間13時にスタートした決勝レースでは、序盤からトヨタの8号車と7号車TS050ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ-マリア・ロペス)が1秒差のワン・ツー体制を構築。

2017WEC第1戦シルバーストン 決勝レーススタート
2017WEC第1戦シルバーストン 決勝レーススタート

 その後方に2号車ポルシェ919ハイブリッド(ティモ・ベルンハルト/アール・バンバー/ブレンドン・ハートレー)、1号車ポルシェ919ハイブリッド(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ)が続いていく。

 レース開始から1時間が経とうかというタイミングでコースには弱い雨が降り出すが、タイヤを変更するほどの雨量には至らなかった。

 しかし、レース開始から3時間、今度は大粒の雨がシルバーストンを襲う。このタイミングでルーティンのピットタイミングを迎えていた2号車ポルシェはインターミディエイトタイヤに交換してピットアウト。この戦略が功を奏し、暫定トップへ浮上する。

 一方、デビッドソンがドライブする8号車トヨタは緊急のピットインはせず、ドライタイヤで走行するが、上述の通り2号車ポルシェにポジションを奪われたほか、1号車ポルシェにも交わされてしまう。

2017年WEC第1戦シルバーストン ポルシェ919ハイブリッド
2017年WEC第1戦シルバーストン ポルシェ919ハイブリッド

 しかし、路面が乾き始めると8号車トヨタは再度ペースアップ。トップを走るポルシェがドライタイヤに交換するタイミングでトップに返り咲いた。

 小林可夢偉がドライブしていた7号車トヨタは、リヤのアンチロールバーにトラブルが発生し、ペースダウン。総合4番手までポジションを落としてしまった。

■WECデビュー戦のロペスが大クラッシュ

 レース開始から4時間、コースには三度雨が降り始める。ウエットタイヤに交換するほどの雨量ではなかったが、ここで4番手を走行していたロペスがドライブする8号車に不運が襲う。

クラッシュ後、ピットに戻ってきた7号車
クラッシュ後、ピットに戻ってきた7号車

 ロペスはドライタイヤで走行中、コプス(9コーナー)へのブレーキングでバランスを崩してコースオフ。ハイスピードのままタイヤバリアに衝突し、マシンフロントを大破するクラッシュを起こしてしまった。

 レースはここでセーフティカーが導入され、クラッシュした8号車トヨタの回収が行われる。ピットへ戻された車両は修復され、その後レースには復帰したものの、優勝争いからは脱落してしまった。

 また、車両に一定以上の衝撃があった場合に点灯する”メディカル・ライト”が起動してたため、ドライブしていたロペスは、検査のために病院へ搬送されている。

■レース残り30分で8秒差。接戦の優勝争い


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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