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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.04.17 16:24
更新日: 2017.04.17 23:40

中嶋一貴、ポルシェとの戦いは「不測の事態が度々起こり、予想以上に困難だった」

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ル・マン/WEC | 中嶋一貴、ポルシェとの戦いは「不測の事態が度々起こり、予想以上に困難だった」

 2017年WEC世界耐久選手権第1戦シルバーストンは4月16日、6時間の決勝レースが行われ、予選2番手からスタートしたTOYOTA GAZOO Racing(TGR)の8号車トヨタTS050ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/アンソニー・デビッドソン)がライバル、ポルシェとの接戦を制し開幕戦を勝利で飾った。

 複数のストレートと高速コーナーが続くシルバーストンのサーキット特性に合わせてハイダウンフォース仕様のマシンを開幕戦に持ち込んだトヨタ。土曜に行われた予選ではこの選択が功を奏し、7号車と8号車がフロントロウを独占した。

 迎えた決勝日、現地時間12時に6時間におよぶ決勝レースの火蓋が切られると、2台のトヨタTS050はワン・ツー体制を維持しながら快調に周回を重ねていく。

2017年WEC第1戦シルバーストン トヨタTS050ハイブリッド
2017年WEC第1戦シルバーストン トヨタTS050ハイブリッド

 しかし、順調にトップを走る7号車を突如トラブルが襲った。マイク・コンウェイ
のドライブ中にリヤのサスペンションに不具合を抱えた7号車は、ステアリングのフィーリングが損なわれてしまう。

 このトラブルにより、コンウェイからステアリングを受け継いだ小林可夢偉も思うようにペースを上げることができず、コースを外れる場面もみられた。7号車はライバルのポルシェ2台に先行を許し、4番手へ後退。優勝争いから脱落し、完走を目指す走行に徹することとなった。

 ところが、レースの折り返しを過ぎ、可夢偉から新加入のホセ-マリア・ロペスにドライバー交代をした直後、ロペスのマシンが挙動を乱してコースアウト。そのままグラベルを横切り、タイヤバリアに激しく激突してしまう。

クラッシュ後、ピットに戻ってきた7号車
クラッシュ後、ピットに戻ってきた7号車

 7号車は衝撃でマシンフロントが大破してしまったが、ロペスがピットまでマシンを運ぶとチームスタッフの懸命な修復作業により、1時間余りでコースに復帰。トップから38周遅れながらクラス5位/総合23位で完走を果たし、ポイントを獲得している。

 なお、クラッシュを喫したロペスはサーキットのメディカルセンターで診察を受けた後、精密検査のために地元の総合病院に運ばれたが、幸い身体に異常は認められなかった。

■逆転に次ぐ逆転の接戦を展開


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