更新日: 2024.08.26 12:39
トヨタGR、WECオースティン初優勝を目指す。COTAで事前テストを実施、カギは前戦同様タイヤ管理か
8月30日から9月1日にかけて、アメリカ・テキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で、WEC世界耐久選手権第6戦『ローンスター・ル・マン』が開催される。シリーズ最高峰のハイパーカークラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、引き続き2台のトヨタGR010ハイブリッドを走らせ、前戦サンパウロに続くシーズン3勝目とCOTA初優勝を目指す。
トヨタGR010ハイブリッドの7号車を駆るマイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース組と、同8号車をドライブするセバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮を擁するTGRは今シーズン、より激しさを増したWECハイパーカークラスでチャンピオンシップ争いを継続中。8号車が南米ブラジルで行われた第5戦を制したあと、チームはマニュファクチャラー選手権において、首位のポルシェとわずか4ポイント差のランキング2位につけている。
ともにシーズン1勝をマークしている7号車と8号車のクルーは次戦COTAで2勝目を目指すことになるが、TGRはこれまで計6回行われたWECオースティンで未勝利。過去最高位は2013年と2020年の総合2位だ。一方、ドライバーで見るとハートレーがポルシェ時代に3勝(2015、16、17年)をマークしている。
そのCOTAは前戦の舞台であるインテルラゴスと同じく反時計回りのコースで、1コーナーへ向かって急勾配を駆け上ったあと、流れるような高速コーナーが組み合わせられており、序盤のセクターから見応えのあるレイアウトが特徴のトラックだ。全長5.513kmの同サーキットでは、テキサスの厳しい暑さがチームとドライバーを待ち受ける。TGRはWECオースティンに向けて事前に入念な準備を進めており、7月末にはCOTAで3日間のテストを実施した。
そんなローンスター・ル・マンのレースウィークは、各90分間のフリープラクティスが2回に行われる8月30日金曜に幕が上がる。翌31日土曜は午前中の1時間の練習走行を経て、現地15時40分(日本時間1日5時40分)から予選とハイパーポールが行われる。6時間で競われる決勝レースは9月1日日曜の13時(日本時間2日3時)にスタートが切られる予定だ。