更新日: 2024.08.31 14:41
初日は両車トップ10入り。トヨタ、猛暑のCOTAでタイヤ比較など本番への準備を進める/WEC第6戦
8月30日、アメリカ・テキサス州オースティンに位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で、WEC世界耐久選手権第6戦『ローンスター・ル・マン』が開幕した。
この2024年も2台の『トヨタGR010ハイブリッド』で、シリーズ“最高峰”のハイパーカークラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racingは、レースウイーク初日となった金曜のプラクティス1回目、同2回目で予選と決勝レースに向けた準備を進め、セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮組が8号車が総合6番手、マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース組がドライブする姉妹車7号車は10番手タイムを記録している。
7月に行われた第5戦サンパウロで今シーズン2勝目を挙げたTGRは、マニュファクチャラーズ選手権で首位に立つポルシェに対し4ポイント差に迫って第6戦を迎えた。今大会の舞台であるCOTAは2013年と2020年に総合2位表彰台を獲得しているものの、TGRがいまだ勝利を挙げたことないサーキットだ。
チームは先月、同地で走行テストを実施。トヨタGR010ハイブリッドにとって初めてCOTAを走ることとなった3日間のテストでは、このチャレンジングなコースにおける高温下でのタイヤマネジメントの重要性が浮き彫りとなった。そのためチームはミディアムタイヤとハードタイヤのコンパウンド比較をレースウイーク最初の公式練習における最優先事項に挙げ、エアロダイナミクスおよびセットアップとともに重点的に確認作業を行った。
そんなプラクティス1回目では7号車がデ・フリースが記録したタイムで10番手に。8号車はハートレーのマークした自己ベストタイムで15番手となっている。
続けて行われたプラクティス2回目では、最初に予選へ向けた準備が行われ、その後はロングラン・プログラムへ切り替えられた。セッション中盤に赤旗が出され8分ほど中断を挟んだものの、TGRは順調にプログラムを消化し一日を終えている。FP2では開始早々にハートレーが記録した1分52秒788というタイムで8号車が全体の6番手に。僚友の7号車は1分53秒052で10番手となった。
WECオースティンの二日目、31日土曜の予選日は現地11時(日本時間9月1日日曜1時)から1時間のFP3が行われたあと、15時40分(日本時間5時40分)から予選とハイパーポールが実施される予定だ。