更新日: 2024.09.13 23:10
自身初のWEC予選に向け「準備に時間を費やしました」と平川亮。「少ない燃料と新品タイヤでアタックするのが楽しみ」
9月13日、WEC世界耐久選手権第7戦『富士6時間耐久レース』のレースウイークが、静岡県小山町の富士スピードウェイで開幕した。このホームコースでの凱旋レースに臨むTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、走行初日に行われた2回のプラクティスで7号車、8号車の両トヨタGR010ハイブリッドがトラブルなく周回を重ね、実りある初日とした。
地元富士での7連勝と通算10勝目、さらにはその先にあるシリーズチャンピオン獲得を目指すTGR。チームは2週間前にアメリカ・テキサス州のオースティンで行われた第6戦と同様に、2台のトヨタGR010ハイブリッドから最大限のパフォーマンスを引き出すべく走行初日からセットアップ作業に集中。11時から行われたフリープラクティス1(FP1)はニック・デ・フリースが7号車、平川亮が8号車に乗り込み週末最初の走行を開始した。
これ以降ドライバーやエンジニアがマシン最適化を進めるために必要な情報を得るため、メカニカルと空力のセットアップなど、90分の間に多忙なプログラムをこなしていった。そんなFP1では平川がトップと100分の1秒差の好タイムを記録し、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレーとシェアするクルマを2番手に押し上げた。また、姉妹車はマイク・コンウェイと小林可夢偉とコクピットをシェアするデ・フリースが7号車ベストタイムをマークし5番手となっている。
決勝レースはタイヤマネージメントが重要になる可能性が高いため、チームは午後のFP2でタイヤ摩耗やパフォーマンスに関連する分析へと切り替えることに。このセッションでは可夢偉と平川が序盤に予選シミュレーションを行い、この際に記録された自己ベストタイムで、上位10台が0.554秒の中に入る接戦のなか8号車が5番手、7号車は9番手となった。
初日の走行は各90分のFP1とFP2で終了。60分間のFP3は明日14日土曜の10時20分から行われる予定だ。その後、15時から予選と上位10台のみが進むことのできる二次予選のハイパーポールが行われ、今大会のポールシッターが決定する。この予選シュートアウトでTGRは5年連続、そして通算7回目となる富士でのポールポジション獲得を目指すこととなる。