更新日: 2024.10.08 12:22
タイムリミットが迫るヴァンウォールのWEC復帰計画。2025年の参戦が保証されるまでテストは保留
ヴァンウォール・レーシングのボスであるコリン・コレスは、大幅に改良されたバンダーベル680で、2025年のWEC世界耐久選手権に復帰するための「時間が残り少なくなっている」と語った。
以前はバイコレスとして知られていたオーストリアのチームは、2023年シーズンに使用したギブソン製エンジンからピポ・モチュール製のエンジンにスイッチしたヴァンウォール・バンダーベル680のエントリー申請が却下されたため、今季2024年のWECには参加していない。
しかし同チームでは、WECの選考委員会の承認を待って2025年のシリーズ復帰することを目標に、車両の大幅なアップグレードの準備が進んでいる。
ヴァンウォールは8月下旬、イギリスはノーサンプトンシャーに位置するケイツビー・トンネル車両テスト施設で、直線走行テストを行っている改良型ヴァンダーベル680と思われる画像を公開した。このウルマをドライブしたのは、トリスタン・ボーティエだ。
WECハイパーカークラスへの復帰に向けて準備が進むなか、コレスはSportscar365のインタビューに答え、ヴァンウォールは来シーズンについての回答を長く待つことはできないとし、2025年のエントリーの“ゴーサイン”が出るまでさらなるテストは保留されていると述べた。
「私の個人的な評価では、(ヴァンウォールの2024年のエントリーを拒否した)決定は間違っていた」とコレスは語った。「イソッタ・フラスキーニはすでに去っており、他の数チームも苦戦している」
「今のところ、(選考委員会から)イエスともノーとも言われていない。(来季のレギュレーションに従い)2台のマシンを用意することはできるが、(準備のための)時間は残り少なくなっている」
「私たちは歓迎されることを望んでいる。しかし、それは彼らが決めることだ。我々次第ではない。プランAとプランBがあるが、どちらのプランでもこのクルマはレースに出場することになる」
コレスは、ヴァンウォールのグリッド復帰は1シーズンだけでは価値がないと感じているため、長期的な契約を求めていると付け加えた。
「私たちが望まないのは、彼らが(2025年のために)私たちを受け入れ、一年後にヒョンデ(ジェネシス)が来たときに、ふたたび『グリッドが満員だ』と告げられることだ」と彼は述べた。