WEC世界耐久選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racingは、5月4~6日に行われる第2戦スパ・フランコルシャンに、初の3台体制で臨む。
4月に行われた第1戦シルバーストンを勝利で飾ったトヨタにとって、今週末のWECスパはホームレースのひとつと言えるレース。ドイツ・ケルンにあるトヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)の拠点からも近く、週末には多くのスタッフや、その家族が応援に駆けつけるという。
また、トヨタは2014年に、スパでWEC初優勝を飾ったほか、昨年もレース中盤にエンジントラブルが発生するまで、2台揃ってレースをリードしており、相性もいい1戦だ。
このWECスパは6月に行われるシリーズ天王山、ル・マン24時間耐久レース前最後の実戦ということもあり、各チームとも、ル・マン24時間を見据えた体制を整えてくる。
トヨタも例外ではなく、ル・マン24時間を見据えてローダウンフォースとハイダウンフォース、2種類のエアロキットを同時に投入する上、3台目のトヨタTS050ハイブリッドを実戦デビューさせる。
第1戦シルバーストンでポールポジションを獲得した7号車(小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ-マリア・ロペス)と優勝した8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソン)の2台はハイダウンフォース仕様のエアロキットを装着する。
ステファン・サラザンとニコラス・ラピエール、そしてこれがWECデビュー戦となる国本雄資が乗り込む9号車は、ル・マン24時間を見据えたローダウンフォース仕様だ。