2017年WEC世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャンは5月5日、公式予選が行われ、ポルシェLMPチームの1号車ポルシェ919ハイブリッド(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ)がポールポジションを獲得した。
第2戦の予選はくもり空の下、気温11.5度、路面温度12.8度のドライコンディションで行われた。ポールポジションを争うトヨタとポルシェの両陣営は今回もセッション開始直後にコースインすると、2周目からアタックを仕掛けていく。
そんななか、CEFCマノーTRSレーシングの25号車オレカ07・ギブソンを駆るビタリー・ペトロフがクラッシュを喫し、セッションは赤旗中断となってしまう。
クラッシュしたマシンの撤去作業のため約10分間の中断を挟んだのち、セッションは再開。それまでに計測されたラップタイムはリセットされ、仕切り直しとなった。
セッション再開後、真っ先にアタックを行なったのは、中断前にアタックを完了していなかったポルシェ1号車で、ジャニがターゲットタイムとなる1分53秒756をマークする。
直後を走るトヨタ7号車のマイク・コンウェイは1分53秒911で2番手、僚友8号車の中嶋一貴も1分54秒617とタイムを伸ばせなかった。
ハイダウンフォース仕様の7号車、8号車がポルシェを上回れないなか、ローダウンフォース仕様で挑むトヨタ9号車は、ステファン・サラザンが気を吐き1分53秒658をマーク。セッション中盤で首位に浮上した。
第2ドライバーに託されるセッション後半でも、まずアタックをかけたのはポルシェの1号車だった。ジャニからロッテラーに交代した1号車は1分54秒439を記録すると、平均タイムを1分54秒097とした。
このタイムに挑んでいくトヨタ勢は、小林可夢偉の駆る7号車からアタックを開始する。7号車はセクター1で自己ベストを記録し、好タイムが期待される。しかし、最終のバスストップシケインで直前を走る4号車バイコレスがまさかのスピン。
間一髪のタイミングでこれを交わした可夢偉だったが、急制動の影響によりタイムは1分58秒台となり、暫定4番手に後退してしまう。