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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.05.10 21:15
更新日: 2017.05.11 14:04

GT300より“先に”ヨーロッパで勝利を飾ったRC F GT3。ドミニク・ファーンバッハーに聞く

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ル・マン/WEC | GT300より“先に”ヨーロッパで勝利を飾ったRC F GT3。ドミニク・ファーンバッハーに聞く

 5月4日に行われたスーパーGT第2戦富士では、GT300クラスでJMS P.MU LMcorsa RC F GT3が優勝を飾ったが、そこから4日前の4月30日、ポルトガルのエストリルでレクサスRC F GT3が2勝を飾っている。ヨーロッパで開催されているインターナショナルGTオープンの開幕ラウンドで、エミール・フレイとファーンバッハー・レーシングが走らせた2台が、それぞれ勝利を飾ったのだ。

 エミール・フレイとファーンバッハー・レーシングは、2016年にVLNニュルブルクリンク耐久シリーズに参戦。2017年型のレクサスRC F GT3をSP-Xクラスで走らせ、ファーンバッハー・レーシングのマシンがデビューウインを飾った。今季ふたつのチームは、ヨーロッパで20台ほどが参戦するGTオープンにカテゴリーを移し、RC F GT3を走らせている。

 迎えた4月27〜30日に行われた第1ラウンドのエストリルでは、レース1でエミール・フレイが、レース2でファーンバッハーのRC F GT3が優勝。開幕ラウンドを制圧した。ファーンバッハー・レーシングのドライバー兼チーム代表を務めるドミニク・ファーンバッハーはスーパーGTの経験もあるドライバーだが、彼に今季の活動について聞いた。

──ヨーロッパに数あるGT3レースのなかで、今季の活動の拠点をGTオープンに選んだ理由は?
ドミニク・ファーンバッハー(以下DF):去年までは開発車をドライブしていたけど、今季は正式なGT3カーの新車になったことで、まずはマシンをよく理解するところからはじめなければならない。そのため、ブランパンGTシリーズのような台数が多いシリーズは避けようということになり、参戦台数そのものはそんなに多くはないけれど、ハイレベルな戦いが期待できるGTオープンに参戦することを決めたんだ。

──昨年まではRC F GT3の開発を担っていましたが、今季も引き続き開発プログラムの一環での参戦ですか?
DF:すでにRC F GT3の開発は終了しているから、カスタマーチームとしてレース活動をしているよ。

ファーンバッハー・レーシングのレクサスRC F GT3
ファーンバッハー・レーシングのレクサスRC F GT3
エミール・フレイのレクサスRC F GT3
エミール・フレイのレクサスRC F GT3

──2015年、2016年とそれぞれRC F GT3をドライブしてきましたが、今季のマシンとの違いを感じますか?
DF:2015年の初期のRC F GT3から比べれば、今年のマシンは本当に飛躍的に進化をしている。外見はもちろんのこと、シャシーが非常に強化され、安定したのがいちばんの大きな違いだ。さらにはマシンからのフィードバックがダイレクトに来るので、運転が何倍もイージーになったね。エアロやブレーキもずいぶん改良が重ねられたおかげで、思いのままのドライビングが可能となったと言えると思うよ。

──日本ではインターナショナルGTオープンはそれほど知られていないのですが、どんなレースなのでしょうか?
DF:スペインのオーガナイザーが主催するGT3のシリーズで、ポルトガルのエストリルをはじめ、ヨーロッパの6カ国に渡ってサーキットを転戦する。土日にそれぞれ予選とレースがあり、タイヤはミシュランのワンメイクなんだ。プロとプロ/アマの2クラスに分かれていて、僕は弟のマリオと組んでプロクラスに参戦している。あまり有名なシリーズではないけど、トップドライバーや有名チームも参戦しており、レベルは低くないと思うよ(編注:アントニオ・フェリックス・ダ・コスタらも参戦。開幕戦には濱口弘がビタントニオ・リウッツィと組み参戦した)。

ファーンバッハー・レーシングを率いるドミニク・ファーンバッハー。GT300での経験も豊富だ。
ファーンバッハー・レーシングを率いるドミニク・ファーンバッハー。GT300での経験も豊富だ。
インターナショナルGTオープン第1ラウンドエストリルの様子
インターナショナルGTオープン第1ラウンドエストリルの様子


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