6月12日、フランスのル・マン24時間サーキット（サルト・サーキット）で、WEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースのフリープラクティス4（FP4）が現地23時から1時間行われ、83号車フェラーリ499P（AFコルセ）がトップタイムを記録した。

　FP3、ハイパーポールを経てこの日の最後のセッションとなるFP4は、ナイトセッションとして気温20度のなかドライコンディションで始まった。ハイパーポールの上位3台となる12号車、38号車、5号車は開始5分が過ぎた頃に車検場からピットまでマシンが戻された。

　そんななかコース上で63号車メルセデスAMG LMGT3（アイアン・リンクス）が第1シケインでストップ。この区間はその後10分ほどイエローフラッグが掲示された。

　序盤は7号車トヨタGR010ハイブリッド（トヨタ・ガズー・レーシング）が首位だったが、20分が過ぎると35号車アルピーヌA424（アルピーヌ・エンデュランス・チーム）、8号車トヨタGR010ハイブリッド（トヨタ・ガズー・レーシング）、5号車ポルシェ963（ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ）とトップが入れ替わる。

　残り半分の30分を切るとリーダーが変わりトップ3は50号車フェラーリ499P（フェラーリAFコルセ）、311号車キャデラックVシリーズ.R（キャデラック・ウェーレン）、38号車キャデラックVシリーズ.R（キャデラック・ハーツ・チーム・JOTA）に。さらに残り26分には83号車フェラーリ499P（AFコルセ）が先頭に躍り出た。タイムは3分26秒549、さらに3分26秒523まで縮めた。

　マシントラブルがあったようで、15号車BMW MハイブリッドV8（BMW MチームWRT）はスローダウンしておりピットインしている。残り12分には23号車オレカ07・ギブソン（ユナイテッド・オートスポーツ）がコース上でスローダウン。イエローフラッグが振られ、残り10分を切るとフルコースイエローに切り替わったが、結局チェッカーまでイエローフラッグが出続けて終了した。

　トップは83号車フェラーリ499P（AFコルセ）、2番手は50号車フェラーリ499P（フェラーリAFコルセ）、3番手は311号車キャデラックVシリーズ.R（キャデラック・ウェーレン）だった。

　LMP2クラスでは、48号車VDSパニス・レーシング、29号車TDSレーシング、183号車AFコルセが続いた。

　LMGT3クラスでは、87号車レクサスRC F LMGT3（アコーディスASPチーム）、10号車アストンマーティン・バンテージAMR LMGT3（レーシング・スピリット・オブ・レマン）、54号車フェラーリ296 LMGT3（ビスタAFコルセ）だ。

　木村武史の57号車フェラーリ296 GT3（ケッセル・レーシング）はクラス4番手、佐藤万璃音の95号車マクラーレン720S GT3 Evoはクラス18番手となっている。

■2025年WEC世界耐久選手権第4戦『第93回ル・マン24時間レース』
フリープラクティス4結果