6月14日（土）、WEC世界耐久選手権第4戦ル・マン24時間レースの決勝を前にしたウォームアップ走行が行われ、AFコルセの83号車フェラーリ499P（ロバート・クビサ／イェ・イーフェイ／フィル・ハンソン）がトップタイムをマークした。

　決勝日のサルト・サーキットは朝から晴れていたが、ウォームアップ走行開始時刻の12時が近づくにつれ、次第に雲が広がってきた。気温20度／路面温度25度というコンディションで、決勝へ向けて最後の確認機会となる15分間のセッションは始まった。

　開始4分、ほとんどの車両が1周を終える前にフルコースイエローが導入。ピットエントリーはクローズされる。このFCYは2分間で解除となる。

　残り6分あたりからようやく各車のまともなタイムが計測されるなか、83号車フェラーリのステアリングを握るクビサが3分26秒908という好タイムを記録し全体トップに。これに50号車フェラーリ（フェラーリAFコルセ）のアントニオ・フォコが続いた。フォコは最終ラップに自己ベストをさらに縮め、3分27秒031とクビサに迫った。

　3番手は7号車トヨタGR010ハイブリッド（トヨタGAZOO Racing）のマイク・コンウェイ。チェッカーラップでタイム更新を果たすクルマが多数出る状況のなか、009号車アストンマーティン・ヴァルキリー（アストンマーティンTHORチーム）のアレックス・リベラスが4番手タイムを残している。

　LMP2クラス最速はIDECスポールの28号車オレカ07・ギブソン。LMGT3の最速はケッセル・レーシング57号車フェラーリ296 GT3となった。

　フライングラップを行なってタイムを残したマシンは62台中42台。ただしその他の車両もアウト／インを繰り返しての走行は行なっており、一度もコースへと出ていないのは13号車シボレー・コルベットZ06 LMGT3.R（AWAレーシング）のみとなっている。

　このあと現地ではスタートセレモニーが行われた後、16時（日本時間23時）に決勝レースのスタートが切られる予定だ。

■2025年WEC世界耐久選手権第4戦『第93回ル・マン24時間レース』
ウォームアップ走行リザルト　※編集部集計