9月5日、アメリカ・テキサス州オースティンに位置するサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で、WEC世界耐久選手権第6戦『ローンスター・ル・マン』の公式練習走行が開始された。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、猛暑の中で着実に準備を進めた。
■「コースの状態が少し変わった」と小林可夢偉
この日は気温が38度、路面温度は53度に達する非常に暑いコンディションの中、2回のフリープラクティスが行われた。トレーニング中の負傷により欠場となったマイク・コンウェイに代わり、ホセ・マリア・ロペスが小林可夢偉、ニック・デ・フリースとともに7号車GR010ハイブリッドドライブし、この日の走行を9番手タイム(1分53秒137)で終えた。一方、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の8号車は17番手(1分54秒101)となっている。
フリープラクティス1は度重なる赤旗によって走行時間が削られたが、TGRは限られた時間を最大限に活用し、メカニカルおよび空力面での調整を進めていった。
午後のフリープラクティス2ではさらに気温と路面温度が上昇し、ドライバーだけでなくチームメンバーやクルマ、機材、タイヤにとっても厳しいコンディションに。しかし、高温下でのパフォーマンスやタイヤ摩耗を分析する貴重な機会ともなった。FP2はほぼトラブルなく進み、最後の数分に出された赤旗でセッション終了となった。
TGRからCOTAでの走行初日に挑んだ6名のドライバーのコメントは、以下のとおりだ。
■小林可夢偉(チーム代表兼7号車ドライバー)
「全体的なペースという面で我々がどのあたりかまだはっきり言えませんが、オースティンに戻ってこられて嬉しいです」
「昨年よりも路面の凹凸が少なく感じられ、コースの状態が少し変わったようなので、それに合わせてクルマのセッティングを調整しています。まだもう少しペースを上げる必要がありますが、今夜しっかり作業を進め、予選と決勝へ向けて改善できると思っています」
■ホセ・マリア・ロペス(7号車)
「今日は良い一日だった。限られた走行時間の中で、走行リズムを取り戻すためにしっかり周回を重ねられた」
「クルマの感触もよく、全体的に満足している。ラップタイムでは少し遅れをとっているので、もう少しパフォーマンスを引き出せるように取り組んでいきたい」
■ニック・デ・フリース(7号車)
「練習走行では他のチームの状況が分かりにくいが、このコースを走るのは本当に楽しいので、今日は充実した時間を過ごせた」
「7号車と8号車で異なるセッティングを試しながら、できるだけ多くのことを学ぼうとしている。今夜データを分析し、前進できるようにまとめていきたいと思う」
■セバスチャン・ブエミ(8号車)
「前戦ブラジルラウンドを欠場していたので、GR010ハイブリッドに戻ることができて嬉しい。予想どおり暑い一日となったが、タイヤやクルマのセットアップについてできるだけ多くのことを学ぼうとしていた」
「良いデータが集まったので、分析してペースを上げられればと思う。現時点でライバル勢は我々よりも少し速いので、決勝へ向けてクルマの改善に努める」
■ブレンドン・ハートレー(8号車)
「トラブルはなかったが、赤旗が多かったのは皆同じ状況だ。夏休み明けで久しぶりに走るのは楽しく、オースティンに戻ることができて良かった」
「ただ、今日は一発の速さが思ったほど出せず、競争力に欠けた。トップ争いをするためにはやることがまだたくさんあるので、決勝までにしっかり仕上げていきたい」
■平川亮(8号車)
「充実した一日でした。特にロングランでクルマの改善がかなり進みました。予選モードではまだ伸びしろがありますが、レースペースは良い感触です」
「タイム的にはトップではありませんが、着実なスタートが切れたと思います。明日はさらにパフォーマンスを引き出すために頑張りたいです」



