4月14日にイタリアのイモラ・サーキットで行われたWEC世界耐久選手権の開幕前公式テスト『プロローグ』のセッション2では、午前のセッション1に続き、前年王者のフェラーリ499P勢がトップ3を独占する形となった。
50号車フェラーリ499P(フェラーリAFコルセ)を駆るアントニオ・フォコは、午前中のセッションで僚友51号車のアントニオ・ジョビナッツィが記録したタイムを約0.4秒更新し、1分31秒177でトップに立った。これは昨年のポールポジションタイムより2秒強遅いタイムとなっている。
■午前中にクラッシュしたヴァルキリーは走行せず
2026年のWECは、中東情勢を受けて本来開幕ラウンドとして予定されていたカタール戦が10月へと延期。代わって、当初は第2戦として予定されていたイモラでの6時間レースが、4月17〜19日というスロットはそのままに、シーズン開幕戦として行われることとなった。
これに合わせ、プロローグテストも当初予定されていたカタールからイモラに舞台を変え、開幕週の火曜日、1日のみの開催へと変更されている。
午前中と同様、4時間半にわたった午後のセッションも、断続的な雨と肌寒いコンディションの中で行われた。
フォコは、83号車フェラーリ499P(AFコルセ)を10分の1秒上回るタイムでプロローグを終えた。83号車のロバート・クビサは、黄色いマシンで1分31秒303を記録している。
フェラーリ勢の3台目はやや遅れ、ジョビナッツィが51号車で午後のセッション序盤に1分31秒375をマークした。
BMWチーム WRTは午後のセッションでフェラーリとの差を縮め、20号車BMW Mハイブリッド V8のロビン・フラインスが1分31秒709を記録し、フォコの最終タイムから0.5秒差の4番手につけている。
姉妹車の15号車も、エンジン交換のため午前中は25周しか走行できなかったが、午後のセッションではより成果を上げた。ケビン・マグヌッセンの1分32秒204というタイムによって8番手につけている。
2台のBMWに挟まれるように、2台のアルピーヌA424(アルピーヌ・エンデュランス・チーム)が並び、さらに7番手は94号車プジョー9X8(プジョー・トタルエナジーズ)が入った。
アップデートを投入し、ブランド変更に合わせて車名も改められたトヨタ・レーシングのTR010ハイブリッドは午後に入っても躍進ならず、8号車が1分32秒409で9番手、7号車は1分32秒487で11番手という午後のリザルトになった。
午前中のセッション1でマルコ・ソーレンセンが大きなクラッシュを起こした009号車アストンマーティン・ヴァルキリー(アストンマーティンTHORチーム)はシャシー交換が必要となったため、セッションに参加した唯一のヴァルキリー(007号車)は、ハリー・ティンクネルが1分32秒593を記録し、12番手に終わっている。
ジェネシス・マグマ・レーシングは、今週末のWECデビューに向けて準備を進めているが、ハイパーカークラスのタイムシート最下位に沈んだ。しかし、GMR-001は2台とも午後のセッションで90周以上を走行。マシュー・ジャミネが1分33秒618のベストタイムを記録し、これはトップのフェラーリから2.4秒遅れとなっている。
LMGT3クラスでは、27号車アストンマーティン・バンテージAMR LMGT3(ハート・オブ・レーシング・チーム)がトップタイムを記録。これに、午前最速だった21号車フェラーリ296 LMGT3エボ(ビスタAFコルセ)、10号車マクラーレン720S LMGT3エボ(ガレージ59)が続いている。
1日のみの開催となるプロローグは、これですべてのセッションが終了。第1戦レースウイークの走行は、17日金曜日に開始される。




