4月14日(火)、TOYOTA RACINGは週末に開幕戦を控えるイタリアのイモラにおいて、 変わりやすい天候のもとでの公式テスト『プロローグ』での走行をこなし、 2026年のWEC世界耐久選手権シーズンを始動させた。

 新しいボディワーク、新デザインのリバリー、そしてWECでのハイブリッド100戦出場を記念した特別ロゴをまとったTR010ハイブリッドは、アウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ(イモラ・サーキット)で初の公式走行に臨んだ。2セッションで計8時間走行したプロローグは、これまでのプレシーズンテストの手応えをさらに深める時間となった。

 テストはウエットコンディションで始まったが、間もなくTR010ハイブリッド は2026年仕様のミシュラン製スリックタイヤへと切り替え、今回のプロローグテストにおける重要なテーマである新型タイヤのパフォーマンス特性やデグラデーションの把握に取り組んだ。

 3時間30分のセッション1では、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ニック・デ・フリースの7号車が11番手タイムを記録、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の8号車は、わずかな差で13番手につけた。

 午後のセッション2でも雨は降り続き、セッション開始から約60分後には再び本降りに。湿った路面コンディションの中、2台はいずれもセッション序盤30分以内に記録したフライングラップを更新する機会は得られなかった。4時間30分に及んだセッション終了時点では8号車が9番手でトヨタ勢最上位となり、7号車が11番手で続いた。

 この日は有意義なデータ収集が進み、チームはTR010ハイブリッドとミシュランタイヤについて得られた豊富なデータを活用し、17日に予定されている第1戦の最初のフリー走行までにセットアップや戦略を詰めていく予定だ。

トヨタ・レーシング
トヨタ・レーシングから2026年のWECハイパーカークラスに挑む6名のドライバー

■小林可夢偉(チーム代表兼7号車ドライバー)

「ようやくコースに戻ってくることができました。私はプレシーズンテストを2回欠席していたため、TR010ハイブリッドをドライブするのは久しぶりでしたが、すべてのハイパーカーが揃う中で走れたのは良かったです」

「これにより、パフォーマンス面で自分たちがどの位置にいるのかが見えてきました。まだやるべきことはありますが、クルマのフィーリングは良好です。ラップタイムをさらに詰める必要はありますが、現時点では満足しています」

「今日得たものを活かし、週末に向けてまとめ上げていきたいです」

■マイク・コンウェイ(7号車)

「今日、再びステアリングを握れたのは楽しかった。終日コンディションが変化する中だったが、走行時間を最大限に活用し、多くの周回を重ねることができた。刻々と変わる路面状況で得た経験は、レースウイークエンドに必ず役立つはずだ」

「もう少しラップタイムを削るための宿題がある。今日のデータから学び、改善につなげていきたい」

■ニック・デ・フリース(7号車)

「今日はさまざまなコンディションで走ることができ、とても有意義だった。ほぼフルウエットの状態、湿った路面、そしてスリックからウエット、またその逆へのクロスオーバーまで経験できた」

「多くのラップをこなし、自分たちのプログラムどおりに進めることができた。フィーリングは全体的に良かったが、全体像を把握するのはまだ難しい」

■セバスチャン・ブエミ(8号車)

「バーレーン以来の走行となったが、戻ってこられてうれしい。もちろんテストはしてきたが、他のハイパーカーと一緒にここで走れるのは特別だ」

「コンディションは難しく、多くのデータを分析する必要がある。今後数日間、エンジニアとじっくり作業してクルマを最適化していくのが楽しみだ。良いベースはあると感じている」

■ブレンドン・ハートレー(8号車)

「新しいクルマはとても見た目が良く、イモラでは全員が良いフィーリングを得られた」

「イモラはアドレナリン全開の、昔ながらのサーキットで、誰もが楽しめる場所だ。1日だけで結論を出すのは難しいが、現時点では充分戦える位置にいると思うし、数日後には表彰台を目指している」

■平川亮(8号車)

「雨の影響で非常に難しい1日でしたが、そのおかげでほぼすべてのコンディションを経験できました。多くの周回を重ねることができ、クルマと新しいタイヤへの理解が深まりました」

「多くを学び、クルマに対してポジティブな感触も出てきています。ここまでは順調です。レースウイークエンドに入るのが楽しみです」

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