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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.06.13 20:03
更新日: 2017.06.14 10:12

3年連続、19回目のル・マン優勝を目指すポルシェ。「できることはすべてやり、準備を整えた」

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ル・マン/WEC | 3年連続、19回目のル・マン優勝を目指すポルシェ。「できることはすべてやり、準備を整えた」

 WEC世界耐久選手権のシーズンハイライトとなる伝統の耐久レース、第85回ル・マン24時間が6月14~18日にサルト・サーキットで行われる。2015~2016年と2年連続で総合優勝を飾っているポルシェLMPチームは2017年、3連覇を目指してライバルとの戦いに挑む。

 2台のポルシェ919ハイブリッドを投入して3年連続、通算19回目のル・マン総合優勝を狙うポルシェ。2016年のレースでは、チェッカーまで残り3分でトップを走るライバル、トヨタがメカニカルトラブルによってストップ、リタイアするという劇的な展開の末に勝利を掴んだ。

1号車ポルシェ919ハイブリッド
1号車ポルシェ919ハイブリッド

 2017年、ポルシェはマシンを大幅に改良すると同時にドライバーラインアップを変更。ル・マン3連覇に向けた準備を整えている。

 2017年型の919ハイブリッドは、スピードの抑制を狙った車両レギュレーションの変更に伴い、マシン各部でさまざまな改良を実施。規定変更で失ったダウンフォースを取り戻すため、空力デバイスを一新したほか、シャシー、エンジンなどを中心にマシン全体の60~70%が新たに開発されている。

LMP1のドライバー。左から1号車のN.タンディ、A.ロッテラー、N.ジャニ。2号車のT.ベルンハルト、B.ハートレー、E.バンバー
LMP1のドライバー。左から1号車のN.タンディ、A.ロッテラー、N.ジャニ。2号車のT.ベルンハルト、B.ハートレー、E.バンバー

 2016年のシーズンオフに変更があったドライバーラインアップでは、アウディから移籍してきたアンドレ・ロッテラーや、昨年表彰台の頂点に立ったニール・ジャニを筆頭に、1号車ポルシェと2号車ポルシェで参戦する6名のドライバーのうち、5名がル・マンでの総合優勝を経験している。

 2号車をドライブするブレンドン・ハートレーは、チームで唯一ル・マンでの勝利を手にしていないものの、これまでに通算5回ル・マンに参戦しており経験は豊富だ。

2号車ポルシェ919ハイブリッド
2号車ポルシェ919ハイブリッド

 LMP1プロジェクト副代表のフリッツ・エンツィンガーは「2017年のル・マンは非常にハードなレースになるだろう」と予想する。

「(今年のレースは)2016年よりもさらに速くなる可能性がある。(厳しさを感じるのは)トヨタとの対決というだけではない。ル・マンの過酷さは、レースそのものなんだ」

「ル・マンでは次の瞬間に何が起こるかわからず、何の保証もない。事前に十分に準備をし、完璧に作業をし、事故のないレースをして、初めて大きなトロフィーを獲得するチャンスを得られるんだ」

チーム代表のアンドレアス・ザイドル
チーム代表のアンドレアス・ザイドル


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