TOYOTA RACINGは6月10日(水)、サルト・サーキットで行われた第94回ル・マン24時間レースの初日、フリー走行と予選を通じて着実に準備を進め、2台のTR010ハイブリッドがそろってハイパーポール進出を決めた。

 水曜日は合計5時間にわたるフリー走行が行われ、チームは決勝に向けたセットアップの調整とタイヤの評価を進めた。続く予選では、8号車と7号車の両車が上位15台に入り、6月11日(木)に実施されるハイパーポール1への出場権を獲得した。

 この日はフリープラクティス(FP)1、予選、FP2の順でセッションが組まれ、まずは3時間のFP1が実施。

 FP1では、7日(日)のテスト走行後に施したセットアップ変更の確認と、ロングランでのタイヤ性能評価が主なテーマとなり、トヨタの8号車TR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮組)は6番手につけ、7号車TR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース組)は11番手タイムを記録した。

 続く30分間の予選は、翌日のハイパーポール進出を決める重要なセッションとなったが、トヨタの2台はともにミディアムタイヤで走行を開始し、その後ソフトコンパウンドへ交換。タイムを確実に更新し、8号車はブエミが予選8番手につけ、トップタイムを記録した35号車アルピーヌから0.656秒差。7号車はコンウェイがアタックを担当し、12番手につけたことで、トヨタの2台は上位15台のハイパーポール進出枠を確保した。

 なお、決勝グリッドが決定するハイパーポールは、11日(木)現地時間午後9時5分に開始予定。20分間のハイパーポール1において上位10台が、15分間のハイパーポール2に進出する。

 また、この日の現地22時から24時まで行われたFP2では、気温が下がった夜間コンディションでのパフォーマンス確認に加え、6名のドライバー全員が義務付けられた夜間走行5周を消化。

 7号車は序盤に縁石をまたいだ際のスピンでフロアの修復作業が必要となったものの、すぐに走行を再開。終盤には小林が最速タイムを記録し、チームとして一日を締めくくった。8号車は7番手でセッションを終え、平川が同車のベストタイムをマークした。

 TOYOTA RACINGは、2台そろってハイパーポールに駒を進め、決勝に向けた重要なステップを確実に積み上げている。

TOYOTA RACINGがル・マン24時間予選を2台そろって通過。ハイパーポール進出権獲得、夜間FP2首位に「上々」の手応え
7号車トヨタTR010ハイブリッド(トヨタ・レーシング) 2026ル・マン24時間レース

■7号車ドライバーコメント

●小林可夢偉(チーム代表兼ドライバー)

「初のナイトセッションを走ることができ、結果も上々でした。ただ、いくつかの点ではまだ最適なバランスを見つけるための調整が必要です。長いレースになるので、それに向けた準備を整えることが最優先です。マシンのポテンシャルを最大限に引き出す必要があり、簡単なことではありませんが全力を尽くします」

●マイク・コンウェイ(7号車)

「予選での目標だった『今日を無事に終え、ハイパーポールに進出すること』を達成できた。正直なところ、もっと良いラップを走れた可能性はあった。一番速いラップを刻んでいる時にグラベルに少し触れてしまい、そこでタイムをロスした。改善点はあったが、しばらく予選を走っていなかったこともあり、ここル・マンでの予選は初めてで、良い経験になった。あとは明日の可夢偉とニックに託す」

●ニック・デ・フリース(7号車)

「慌ただしく、多くの出来事があった1日だったが、多くのことを学ぶことができた。マイクが良い走りをしてハイパーポール進出を決めてくれた。全体としてまずまずの1日だったが、さらに改善を進め、明日の機会を活かしてレースへの準備を整える必要がある」

■8号車ドライバーコメント

●セバスチャン・ブエミ(8号車)

「トップ15に入り、予選での役割を果たすことができた。8番手でトップとの差が0.6秒という結果は概ね予想通りで、内容には満足している。プラクティスに戻り、ハイパーポール、そして本番のレースに向けてセットアップをさらに煮詰めていくつもりだ。マシンの感触はすでに悪くないが、このパッケージからさらに多くのものを引き出したいと考えている」

●ブレンドン・ハートレー(8号車)

「今日は全体的に順調な1日だった。予選ではセブが良いラップを刻み、次のセッションへ進めたことがポジティブな要素になった。フリー走行では多くのテスト項目を消化したが、セットアップに関してはまだすべての答えが出ているわけではなく、やるべきことは残っている。FP2ではグラベルに飛び出す場面もあったが、ミスはもう済んだこととして、今後はミスを最小限に抑えていきたい」

●平川亮(8号車)

「忙しい1日でした。タイヤの評価やセットアップの作業を継続し、大きなトラブルなく予定していたプログラムをこなすことができました。レースで速いマシンに仕上げることが重要です。タイヤやセットアップについてはまだ学んでいる段階ですので、すべてを最適化するために、これからも懸命に取り組んでいきます」

TOYOTA RACINGがル・マン24時間予選を2台そろって通過。ハイパーポール進出権獲得、夜間FP2首位に「上々」の手応え
8号車トヨタTR010ハイブリッド(トヨタ・レーシング) 2026ル・マン24時間レース

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