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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.06.16 16:20
更新日: 2017.06.16 16:21

アストンマーチン基準のBoPに疑問の声。フォードのブルデー「苛立ちしか感じない」

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ル・マン/WEC | アストンマーチン基準のBoPに疑問の声。フォードのブルデー「苛立ちしか感じない」

 チップ・ガナッシ・レーシングから第85回ル・マン24時間耐久レースに参戦する予定だったセバスチャン・ブルデーは、LM-GTEプロクラスに課されているBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)がアストンマーチン・バンテージを基準に調整されているとして、不満を示した。

 アストンマーチン・レーシングが投入する95号車と97号車、2台のアストンマーチン・バンテージは、6月14~15日に行われた3回の予選セッションすべてでクラストップタイムをマーク。最終的に97号車がライバルの71号車フェラーリ488GTEを僅差で上回りポールポジションを獲得した。

67号車フォードGT
67号車フォードGT

 その一方、昨年ル・マンを制したフォード勢最上位は67号車の5番手。97号車とは約2秒のタイム差がついている。

 第101回インディアナポリス500で負傷し、今年のル・マン欠場を余儀なくされたブルデーは、新型マシンを抑え、ベースが2008年から大きく変わっていないアストンマーチンがクラスポールを獲得したことに疑問を投げかけた。

「場合によっては、レベルを引き下げるより、引き上げるほうが正しいこともある」とブルデー。

「LMPクラスがLM-GTEより25秒も速い状態は、お互いのドライバー同士にとってより危険なんだ」

「確かにマシンを速くするよりも、遅くするほうが簡単だし費用も少なくて済む。ただ、レースで勝つために予算を割いて、素晴らしい働きをしている側からすれば、マシンパフォーマンスを低いレベルに抑制されるのは、苛立ちしか感じない」

「いつもアストンマーチンをベースに(BoPが)考えられている。なぜ僕たちが彼らにあわせなくちゃいけないんだ? アストンマーチン・バンテージのベースは、8年か10年くらい前と変わっていないにもかかわらずだ」

「主催者たちは、世代が違って本来であれば比較対象にならないマシン間で性能調整を行おうとしていると思う」

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この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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