7月28日、FIA世界耐久選手権は、中東地域における継続的な情勢の変化が貨物輸送および渡航手配に影響を及ぼしていることをうけ、カタールとバーレーンの2戦の開催を中止し、スペインのカタルーニャとイタリアのモンツァで代替開催すると発表した。
2026年に入ってからの中東情勢の緊迫化はモータースポーツ界にも大きな影響を及ぼしているが、当初はカタール、バーレーンを転戦する予定だったWECの開催地が、ヨーロッパに変更されることになった。
代替開催地のひとつであるスペインのカタルーニャ・サーキットは、10月16日〜18日の日程で開催される。これまでWECのプロローグ、またヨーロピアン・ル・マン・シリーズ(ELMS)やミシュラン・ル・マン・カップは開催されたことがあるものの、WECのレース開催は初めてだ。
11月6日〜8日に開催されるモンツァは、これまでもWECを開催した実績があり、2021年から2023年まで開催。トヨタとアルピーヌが優勝を飾っている。
「ここ数か月に渡り、我々は中東情勢を綿密に注視してきた。数週間前まではカタールとバーレーンでレースを開催できると楽観視していたが、残念ながら現在の状況により、代替案へ切り替えざるを得なくなった」とWECのフレデリック・ルキアンCEOはコメントした。
「その結果、シーズン終盤の2大会をバルセロナとモンツァへ変更することを正式に決定した。物流面を考慮すると、メーカー、チーム、そしてFIA WEC運営組織が必要な準備を進めるためにも、このタイミングで決断を下すことが不可欠だった」
「このような状況において理解を示してくれたカタールとバーレーンに心より感謝したい。我々は両サーキットおよび各国モータースポーツ連盟と継続的に対話を重ねており、中東地域で築き上げてきた長年にわたる強固な関係を誇りに思っている。これらの大会はWECにとって極めて重要であり、確固たる地位を築いている。今後何年にも渡り、その重要性は変わることはない」
またルサイル・インターナショナル・サーキット会長のアブドゥルラフマン・ビン・アブドゥラティフ・アル・マンナイ、バーレーン・インターナショナル・サーキットCEOのシャイク・サルマン・ビン・イーサ・アル・ハリファはともに、「WEC、すべての関係者にとって最善の判断である今回の決定を支持する」と中止は止むなしとするコメントを残している。

