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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2017.06.21 18:38
更新日: 2017.06.21 18:40

ル・マン:7号車トヨタのリタイアは、LMP2ドライバーの紛らわしい“仕草”が発端か

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ル・マン/WEC | ル・マン:7号車トヨタのリタイアは、LMP2ドライバーの紛らわしい“仕草”が発端か

 第85回ル・マン24時間耐久レースで、総合首位を走っていた7号車トヨタTS050ハイブリッドに発生したクラッチトラブルの発端は、LMP2クラスのドライバーが紛らわしい振る舞いをしたことだと報じられた。

 予選でコースレコードを塗り替え、決勝ではスタートから10時間時点で総合首位を走っていた7号車トヨタは、現地0時19分に導入されたセーフティカー終了時にクラッチトラブルが発生。ポルシェカーブでストップしリタイアを余儀なくされた。

総合首位走行中にクラッチトラブルでリタイアした7号車トヨタTS050ハイブリッド
総合首位走行中にクラッチトラブルでリタイアした7号車トヨタTS050ハイブリッド

 このトラブルはセーフティカー導入中にクラッチがオーバーヒートしたことが原因とされ、その発端は小林可夢偉がマイク・コンウェイからステアリングを引き継ぎ、ピットレーン出口でストレートを通過するのを待っている際に起きたという。

 ピット出口で可夢偉がマシンを停めていると、マーシャルらしき人物が近寄り、ピットレーンを出るよう促すようなジェスチャーをみせる。これを見た可夢偉はマシンを動かすが、直後に無線で停止するよう指示された。

 この一連の動作がクラッチのオーバーヒートを引き起こし、その結果、セーフティカー終了後の1周目でマシンをストップさせることになったという。

 チームのテクニカルディレクターであるパスカル・パセロンは「カムイはマシンをスタートさせるためにエンジンとクラッチを使わなくてはいけなかった」と説明する。

「TS050ハイブリッドのクラッチは、こういった用途を想定していない。2~3回スタートさせ(るのに失敗して)、クラッチがオーバーヒートしてしまった」

 なお、この紛らわしいジェスチャーを行った人物は、LMP2クラスを戦うビンセント・カピライアであると判明済み。カピライアが所属するアルガルベ・プロ・レーシングはピットレーン出口付近のガレージを使用しており、可夢偉が停車していた場所の近辺に位置していた。

 カピライアは「土曜日のナイトセッションの時、僕はヘルメットを被ってドライバー交代の準備を整えていた」と自身のFacebookに当時の状況を投稿している。

「レースをリードしているマシンが、(ピット出口の赤信号により)目の前で停車していて、エールを送りたかった。自然と応援したい気持ちが沸き起こったんだ」

「あのジェスチャーに対し、スチュワートから罰金を課された。不適切な振る舞いだったし、後悔している」

■ドライバーからは“誤認識”を擁護する声。「手振りで“OK”と指示されたら走り出す」


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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