2017年シーズン、WEC世界耐久選手権でジャッキー・チェンDCレーシングの38号車オレカ07・ギブソンをドライブしているオリバー・ジャービスは、チームの取り組み方は「アウディを思い出させる」と表現した。
2016年までアウディからWECのLMP1に参戦していたジャービス。今季はアウディ撤退に伴い、ジャッキー・チェンDCレーシングに加入。6月の第85回ル・マン24時間耐久レースではチームのLMP2クラス優勝/総合2位獲得に貢献した。
また、チームが走らせるもう1台、37号車オレカ07・ギブソンもライバルのペナルティにも助けられ、総合3位表彰台を手にしている。
WEC.com上で、ジャービスは「ジャッキー・チェンDCレーシングは最高のチームだ。古巣の(アウディスポーツ・チーム)ヨーストとまったく同じように尊敬の念を抱いているよ」と語った。
「スタッフ間の結びつきが強いチームだし、勝利への情熱や思いが誰よりも強い。ル・マンへ向けた準備の仕方などは素晴らしかった。アウディにいたときよりも、もっといろいろなことに気付かされているかもしれないね」
「ル・マンでは、ほぼノートラブルで2台のマシンを表彰台に送り込んだ。これはチームがマシンの細部まで調査し、万全を期していたことの表れだ」
「もちろん運が味方した部分も多いが、特定のチームやマニュファクチャラーが運に恵まれるのは、理由があってのことだよ」
ル・マンでの総合2位獲得により、ジャービスはLMP2クラスのポイントランキングで38点のリードを持つポイントリーダーとして第4戦ニュルブルクリンクに挑む。
「チャンピオンシップをリードしているけど、いつこのポジションを失っても不思議ではない。ただ、僕たちはこれまでどおりの仕事を続けていくつもりだ」とジャービス。
「もちろん、どのレースでも勝利を目指していく。たとえ今年クラスチャンピオンになれても、残りのレースですべてクラス4位に終わったら、悔しい気持ちになるからね」
「無冠の王者と言われないように勝利を掴んで王座につきたい」