7月28日、ポルシェは2017年シーズン限りでWEC世界耐久選手権/ル・マン24時間での活動を終了すると発表した。
ル・マン総合優勝回数、通算19勝を誇る耐久の雄は2014年、約2年間にわたる準備期間を経てWEC/ル・マンに復帰。
当時は大排気量NAエンジンとハイブリッドシステムを組み合わせたパッケージが主流のなか、ポルシェは2.0リッターV型4気筒ターボエンジンとハイブリッドという現在のトレンドに繋がるパワートレイン体系をいち早く確立した。なかでもMGUで回収した電気エネルギーの貯蔵にリチウムイオンバッテリーを用いたことは先見の明があったと言える。
以後、ライバルのトヨタ、アウディもそれぞれの形でポルシェの後を追ったが、復帰初年度からシリーズ戦で優勝する競争力を持ったマシンを作り上げたポルシェは、翌年からル・マン3連覇、シリーズ2連覇という“耐久の雄”の名に恥じない成績を残してきた。
そんなポルシェが生み出したLMP1カー『ポルシェ919ハイブリッド』を写真と搭乗ドライバー、年度別成績とともに振り返ってみよう。
■2014年
マシン:14号車ポルシェ919ハイブリッド
ドライバー:ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ
ル・マン24時間結果:予選2番手/決勝11位
マシン:20号車ポルシェ919ハイブリッド
ドライバー:ティモ・ベルンハルト/マーク・ウエーバー/ブレンドン・ハートレー
ル・マン24時間結果:予選4番手/決勝リタイア
WECシリーズランキング
ドライバーズ:3位(14号車)、9位(20号車)
マニュファクチャラーズ:3位