メキシコシティで開催されたWEC世界耐久選手権第5戦は9月3日、決勝レースが行われ、ポルシェLMPチームの2号車ポルシェ919ハイブリッド(アール・バンバー/ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー)が優勝した。2位には1号車ポルシェ919ハイブリッド(ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディ)が入り、ポルシェが2017年シーズン2回目のワン・ツー・フィニッシュを達成した。
雨の予報も出されていた決勝レースは、予想に反し終始ドライコンディションで行われた。
ポールポジションからスタートした2号車ポルシェのハートレーは序盤からファステストラップをマークするなど、快調なペースでレースをリードし、79周目に迎えた2回目のピットインでバンバーに交代。
ドライバー交代後の2号車ポルシェはレース中盤、FIA国際自動車連盟から装着を義務付けられている燃費制御用フューエルフローメーターが故障したため、3回目のピットイン時に燃料補給と同時に部品を交換する作業を強いられた。
しかし、幸いにも走りに影響することはなく、その後も安定したペースで6時間レースを走破した2号車ポルシェは、アンカーを務めるベルンハルトがトップチェッカーを受け今季3度目の優勝を飾った。
レース後、ハートレーは「チームにとって最高の週末になった。最初のセッションからスピードがあり、決勝でも絶好調だったよ」とコメント。
「2台のポルシェは予想を超えたペースですぐにトヨタを引き離した。アール(・バンバー)とティモ(・ベルンハルト)のドライビングも見事だったね。僕たちはレース全体をコントロールしていたから危険を冒す必要がまったくなかった。メキシコは大成功だったので残りのレースも楽しみだよ」